【摂食障害の心と体のちがい】回復につながる心の休養のコツ

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

今の時期、学生さんたちにとっては、しんどい時期ですよね。

進級できるかどうかきわどいタイミングだったり、
次の学年になったら、ちゃんと通えるかどうかの不安だったり、
新しい学校で上手くいくかどうかドキドキだったり・・・

休学したのだから、
ずっと家に居たのだから、
体重が普通になったのだから、

学校にも行けるはず!

そんなふうに、周りが思っている一方で、実は、あなたの心が悲鳴を挙げていませんか?

過食がばーっと出たり
急に食べられなくなったり。

「私、全然休めていないし」
「家にいても、悶々としていただけだし」
「休学中も、クラスのことが気になって仕方がなかったし」

そんな想いが、今になって湧き出していませんか?

こういうパターンは、とてもよくあります。

「学校に行ってない」から、
「外出していない」から、
「身体が休めている」かもしれません。

けれど、
「学校に行っていない」から、
「心も休めている」ではありません。

頭の中が、全然休めていないまま、欠席日数ばかりが多くなって、不安ばかりが募ってしまう状態。
新年度を目前に、さぁどうしよう!?となってしまう。

摂食障害は心の病気です。
休むということは、心が休まらない限り、回復につながる休み方ではないのです。

つい、学校のことを考えてしまう自分。
つい、焦ってソワソワしてしまう自分。
つい、友達が離れる不安から、友達にメールをしてしまう自分。

そんな自分の考えを、時には無理やりでも、断ち切ることが、ホントに休むことなのです。

同時に、忘れないでいてください。

社会生活にはルールがあります。
学校には出席日数という基準もあります。

生きている時間、命は有限です。

以前のブログ記事にも書いていますが、世の中は「摂食障害の人に優しい社会」ではありません。
だれも、摂食障害のあなたに合わせてはくれないのです。

だからこそ、急がば回れ。

早く社会生活をフツーにしていくためにも、
早く心を休ませること。

心や頭に沸いてくる、いろーーんな不安・焦りを
一旦、隅に置いておくことに全力を注いでください。

それは、あなたにしか出来ないことです。

摂食障害の休養と
社会の中で生きているという意識。

とても厳しい現実だけれど、やっぱり両輪なのです。

だからこそ、1日も早く「ちゃんと心を休める」ということ。
1日も早く、摂食障害が治っていくために。

早く治るために休むことは絶対必要でも、永久的ではありません。
母が私に繰り返し言っていた、痛烈な言葉。
私が回復できた理由の1つです^^