「楽しい」の見つけ方。摂食障害の回復後もつかえるスキル

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

楽しい生き方とは遊びにいくことではない、と書きました。
そのブログ・メルマガ記事は、お母様向けに書いたことですが、摂食障害のご本人でも同じです。

今回は日常の中で、「楽しい」を見つける話です。

先日、出勤時、イチゴを見つけました!

*写真はイメージです。

この日は、天気がどんよりして、さらに寝不足続きの身体が重たい日でした。
最寄り駅に向かう足取りも重く、近いはずの駅までも、しんどい道のりでした。

いつもの道にある
いつものお店

ふと、植木鉢が目に入って、イチゴを見つけました!

小粒だけれど、真っ赤なイチゴ。
すると、他の植木鉢にもイチゴが実っていることに気づきました。

見つけられたことも嬉しかったです。
それ以上に、数々のイチゴの思い出が蘇ってきました。

祖父母が元気だったころ、畑があったこと。
畑は雑然としていたけれど、毎年イチゴがたくさんとれたこと。
超・甘党の祖母が作るイチゴジャムはとっても甘かったこと。
作ってくれたイチゴジャムは、瓶ではなく、タッパーに入れられて、貰ってきたこと・・・etc.

思い出される記憶の数々。
思い出すことも、決して特別なイベントではなく、日常の一コマに過ぎませんでした。

イチゴを見つけて
イチゴの思い出に浸って
ちょっとだけいい気分になったら、
元気が戻ってきたのです。

これが、私がお伝えしたい「楽しい生き方」です。

・・・

摂食障害の最中は、何もかもが辛くて、八方ふさがりを感じて、周りがすべて敵に見えて、生きていることそのものが嫌でたまらないかもしれません。

そんな日々の中、思い切って豪華旅行に行っても、たくさんの買い物をしても、気が晴れるのは一時だけです。
気が晴れた反動で、一気に落ち込んでしまう、一気に疲れが出て過食・過食嘔吐に走ってしまう方も少なくありません。

大事なのは、何でもない日常の中にも「楽しさ」を見つけ出す力です。

楽しさを見つけ出す力は、一生モノ。
摂食障害が治っていく時も、
摂食障害が治った後も、
ずーっと使える、スキルなのです。

そんな生涯使えるスキルを、一緒に身に着けていきませんか?
まずはお母様から変わっていくことをお勧めしています!