摂食障害がホントに治るのか不安

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

やる気!になったり
どうでもよくなったり

勉強でも
仕事でも
よくあることですが・・・

摂食障害の回復にも同じようなことが
とてもよくあります。

今回のご質問をご紹介します。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

昨日まで摂食障害を治すため、前向きに進んでいたのに、
時々すごく落ち込んで、ホントに治るのか、やりたい事があるけど実現できるのか。。

とても落ち込んで、
生きて行けるか不安だったり、
これからが辛くなる時があります。

このような症状は、やはり摂食障害だからなのでしょうか。
またこんなとき立ち直るこつなどありますでしょうか。


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

「摂食障害だから」と言い始まると、
何もかも「摂食障害だから」と言えることと思います。

それも決して間違いではないですが・・

「摂食障害だから」を続けてしまうと、
摂食障害そのものが、アイデンティティーになってしまうリスクがあります。

なので、「摂食障害だから」はできるだけ辞めて、
「今、不安定になっている」だけを考えていきましょう^^

そして、「ホントに治るのか」という不安は、
以下の3つを決めてから、もう1度向き合っていきましょう。

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1.いつまでに治りたいですか?

2.あなたが決める「治った状態」

3.毎日続けることを決める

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1.いつまでに治りたいですか?

私は、これがすごく大事だと思っています。

でも、7年間の通院・入院では
1度聞かれたことがありません。

「いつ」を決めることで、
「今」がハッキリします。

「いつ」を考えることで、
「今」とじっくり向き合うことができます。

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入試まであと◯日!と言いますよね。

あと◯日だから、
今やるべきこと
時には捨てるべきところ
それらを判断していたはずです。

これを、摂食障害の回復にも
応用するのです。

・・・

ずっと10代でいることはできません。
ずっと親が元気でいることもありません。
ずっと過食代が湧き出るわけでもありません。

そして、私たち人間は、
どんな人でも、80~100歳くらいまでしか生きられないのです。

だから、タイムリミットは必ずあります。

あなたの摂食障害だから
あなたの人生だから

いつまでに、治りたいのか、
いつまでに、摂食障害から卒業したいのか

じっくり考えて
ハッキリ決めていきましょう。

2.あなたが決める「治った状態」

「治ったから、もう来なくていいよ」
「卒業だね、おめでとう」
「よく頑張ってここまで来たね。もう大丈夫」

あなたが治った時、
こんな言葉を主治医から言われると思っていませんか?

残念ながら・・・
治ることに完ぺきはありません。
そして、不安ゼロもありません。

だから、ほとんどの場合、
こうした言葉を言われる場面はありません。

私自身は、ずーっと信じていました。
ずっと、言葉を待って通い続けていました。

主治医は、とても頻繁に言ってくれました。
「よくなったね」

でも、「治った」ではありませんでした。

そのため、
ずっとずっと不安で
「治っていない自分」を生き続けてしまったのです。

だからこそ、私はカウンセリングで提案しています。

「『治った基準』を決めよう!」と。

あなた自身が、
「こうなったら、『治った』ということ」を決めていくのです。

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食べることや体重だけではなく、
あなた自身の考え方。
あなた自身の生活。

カウンセリングでは、5項目くらいの箇条書きにしてもらっています。

3.毎日続けることを決める

治ることは、1つのきっかけではなく、
毎日の積み重ねです。

きっかけ探しに
心身のエネルギーを浪費するよりも
今、家の中で出来ることを見つけていきましょう。

それを、毎日毎日ずーっと続けていくことです。

・朝◯時に起きる
・夕飯に◯◯を必ず食べる
・日記をつける
・瞑想の時間を持つ
・◯時までに寝る
・読書をする
・マッサージをする・・・etc.

どんな小さなことでもいいんです。
でも、ずっと続けてください。

そんな小さなことを大切にしていきませんか?