摂食障害の娘の「しんどい」が分かりません

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

「生きていたくない」
「生きているのがツライ」
「生きていても、何もいいとなんて無い」

これらは、私が摂食障害真っ最中の頃、かなり頻繁に言っていた言葉です。
同時に、主治医にも家族にも理解されなかった言葉でもあります。

今回のご質問をご紹介します。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

中3の娘のことで相談です。

「太るのが怖い」と、過食したり食べなかったり、一学期途中から学校も休んでいます。

私としては、今まで頑張りやでいい子だっただけに、責めることも言ってないし、本人が何か言ってきたら、マッサージしながら聞いたり…

娘は、「しんどい、しんどい」ばかり言います。

「しんどい、しんどい」という気持ちがよく理解できません。
娘を信じようと思うけど、良くなるのかなあと思ってしまいます。


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

とてもとてもよくある心境です。

まずは、何も言わない状況よりも
「しんどい」とクチに出せる状況はずっといい状態ですから、
受け止め方・考え方を大切にしていきましょう^^

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1.頑張り屋でいい子」に疑問を持ってきましたか?

2.言う・言わないより、心と空気

3.「しんどい」か分からない時に出来ること

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1.「頑張り屋でいい子」に疑問を持ってきましたか?

摂食障害を発症する多くの子に、同じようなパターンがあります。

・反抗期がない
・学級委員・児童会・生徒会での活躍が当たり前
・クラスみんなに優しい
・争い事がキライ
・勉強・スポーツの成績など、努力で手に入れてきたものが多い

特に気になるのが、「反抗期がない」です。

ずっといい子だったから
ずっと何でも言うことを聞く子だったから

このまま育っていくんじゃないか・・・

ご家族はそんなふうに思い込んでしまっていませんでしたか?

反抗期とは健全は発達です。
だからこそ、「あるはず」のものが「ない」こと自体、問題なのです。

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「いい子」で居続ける娘さんを、
どんな気持ちで見ていましたか?

なぜ、反抗しないのか
なぜ、反発しないのか
なぜ、口論にならないのか・・・etc.

お母様自身は、そんなふうに疑問を抱いて、考えてきたのでしょうか?

今からでも遅くありません。

なぜ、「いい子」で居続けてしまったのか、
その理由を1つ1つ振り返りながら考えていきましょう。

いい子でいなければいけなかった理由が、そこにはあるはずです。
いい子を辞める不安、何だったんでしょうね。。。

2.言う・言わないより、心と空気

お母様の中には、「言っていない」というお気持ちなんですよね。
それはそれでOKです。

ですが・・・

娘さんが「どう感じているか」は、別です。

摂食障害に悩む方、全員に言えることですが、
とても感じやすい気質を持っています。

カンタンに言えば、
「普通の人の100倍感じやすい」と考えていただいても
間違いではないと思っています。

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お母様が、「言っていない」ばかりにこだわってしまうと、
「言った」「言っていない」だけを確かめる行為が始まってしまうかもしれません。

お母様が、「言った」「言っていない」にこだわり続けると、
摂食障害独特の0か100か思考に、同じようにハマってしまうのかもしれません。

ざっくり言えば、
「言った」か、「言っていないか」は、どっちでもいいんです。
あんまり重要なことではありません。

大切なのは、
娘さんの心が、なんらかで困っている状態にあること。

そのために、お母様が出来ることは、
ご自身の考え方・心を変えること。

そして、ご家族全体が出来ることは、
家の中の空気を変えることです。

心地いい状態って、どんなふうだろう?
言いたいことを言ってもいいって、
どんな時に思えるだろう?

家の中が穏やかになる時って、
どんなふうだろう?

家の中で、1番安らげる場所ってどこだろう?

お母様自身が、こんな問いかけを続けてみてください。

決して、今すぐ答えが出なくても、
ダメじゃないから、続けることだけを心がけてみてくださいね^^

3.「しんどい」か分からない時に出来ること

娘さんが言い続ける「しんどい」。

きっと、お母様にとっては、
耳障りのいい言葉ではないことでしょう。

けれど、言うことを許してあげてください。
もしかしたら、「しんどい」と言葉に出すだけでも、
しんどさが緩和しているかもしれません。

「しんどい」という事で、
何かを伝えようとしているのかもしれません。

だから、お母様にとっては受け入れ難い言葉であっても、
聴きつづけることに意味があるのです。

そして、「しんどい」理由を考えていくことが大事ですが、
理由が分からない段階でも、できることがあります。

(1)「今、しんどい状態なんだ」と理解する
(2)立ち止まることを許す
(3)治ることを心から信じる

(1)「今、しんどい状態なんだ」と理解する

これは、頭で理解していただければOKです。

仮に、原因不明で発熱しているとします。

原因が分からないからといって、
「しんどくないでしょ!」なんて、言いませんよね。

言うなら「熱があって、しんどいね」ですよね??

これは、摂食障害の娘さんの「しんどい」でも同じです。
心が発熱している状態ですから^^

娘さんが「しんどい」と言ってきたら、
「今はしんどい状態」と理解する。

それだけを続けてほしいなぁと思います。

(2)立ち止まることを許す

「しんどい」から立ち止まる必要があります。

もしかしたら、「しんどい」と言わなければ、
立ち止まってはいけないと思い込んでいるのかもしれません。

発熱したら、無理やり登校しないのと同じです。
「しんどい」のだから、たっぷり休ませてあげましょう^^

(3)治ることを心から信じる

「感じやすさ100倍」とお伝えしている通り、
お母様の心の揺れは、すべて伝わっています。

逆に言えば、お母様が治ることを信じられるようになれば、
娘さんも安心して自分と向き合えるのです。

私自身の摂食障害は約7年でした。

でも、最初の5年は、いつも他力本願で
自分で治そうとしていなかったと思います。

それでも、ちゃんと治ったのです。

そして、クライアント様にも、10年くらい
悩んでいた末に、卒業されていった方が何人もいらっしゃいます。

摂食障害は、ちゃんと治るんです。

私は、「治ることが当たり前」。
これを社会に広めていきたいと思っています。

お母様も、今は信じられなくて、先が見えなくて
不安でいっぱいかと思いますが・・・

どうか、信じていきましょう^^
未来は明るいのですから。