摂食障害の娘の機嫌が、急に悪くなります。

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

ちょっと機嫌が良さそうだったのに、
いきなり怒りだしたり

ちょっと傷付いたかとおもうと
ずーっとふさぎ込んだり

普通に話していたはずなのに、
急にキレたり

摂食障害に悩んでいる時って、
ホントいろんな状態があるんですよね。

autumn-991028_640
いずれも、私自身が経験済みです^^;;

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

摂食障害の娘は、普通に話をしている、と思っていたら、
急に機嫌が悪くなり、顔付きまで豹変したりします。

どのように接すればよいですか?
機嫌が悪いときはしつこく尋ねるよりそっとしておくべきですか?

ご質問をありがとうございます。

気分が変わりやすいのは、
とてもよくあることです。

「摂食障害だから」というより、
気分が安定しない状態だから
食に症状がでているんですよね。

くわしくは、「摂食障害はお天気病」
ご参考ください。

今回は母親カウンセリングでもよくある話題として
お届けします。
====================

1.「接し方だけ」になっていませんか?

2.「心に寄り添う」が難しい!?

===================

1.接し方だけになっていませんか?

母親カウンセリングでとてもよくある声は

なんて言ったらいいですか?
親は、どうしたらいいですか?
私がフルタイムで働いてるのがダメなんですか?

残念ながら、、、

これらは、「行動」に焦点が当たっています。

行動だけをどうにかしようとするから、
ますます上手くいかないのではないでしょうか?

■なんて言ったらいいですか?

食べ物にも、食べていいもの・悪い物はありませんよね。
同様に、言葉にも「言っていいこと・悪いこと」なんてありません。
back-to-school-921254_640

言葉は、言葉であって、
言葉にいい・悪いの区別をつけてしまうのは、お母様の心ではないでしょうか?

言葉ばかりに目が向いているから、
考えすぎて何も言えなくなってしまったり
セリフのようにぎこちない言葉になってしまったり

言葉は、心からにじみでるものです。

心が変われば、
考えすぎることも無くなります。

心が変われば
話すことが、ずっとラクになります。

まずは、お母様の焦点を、行動から心に移していきませんか?

■親は、どうしたらいいですか?

これも、行動ですよね。
また、「どうするべきか?」という気持ちで質問していませんか?

「べき」よりも、
「したい」に変えていきましょう。

お母様自身は、どうしたいのでしょうか?

こうした質問の時、
ハッキリ意見が言えないお母様がとても多いです。

質問は、お母様自身のことなのに、

「娘が・・・・」
「娘は、こう思っているんです」
「娘が、すぐ怒りだすんです!」

こうした、摂食障害の娘さんを主語にした答ばかりが
返ってくることが、とても多いです。

私は、お母様が1人の女性として、1人の人間として
ご自分の意見を持てるようになることは、娘さんの回復に必須だと思っています。

どうしたいですか?
どうなりたいですか?

摂食障害の娘さんの心の声を汲み取るためにも、
まずは、ご自身の心の声に寄り添ってみませんか?

■私がフルタイムで働いてるのがダメなんですか?

これも、いい悪いではありません。

そして、「仕事さえ辞めればいい」ということではありません。
またお母様が専業主婦のご家庭でも、摂食障害の娘さんがいることはあります。

いずれの場合も、お母様の心に余裕があるかどうかです。

お仕事が充実して
家に帰っても楽しみながら家事が出来る

家に帰宅することがワクワクする

そして、娘さんを初め、ご家族と話す時間が
確保できる。

それなら、お仕事をしているか・していないかは、
問題にはならないかもしれません。

2.「心に寄り添う」が難しい!?

お母様方からよくある声の中には、
「寄り添い方が分かりません」があります。

寄り添うことを、
何か「する」「やる」ことだと思ってしまっているお母様方がとても多いです。

「寄り添い方が分からない」のは、
大抵の場合、「寄り添ってもらった経験」が無いからです。

じっくり話を聴いてもらった経験
ただ一緒にいるだけで癒された時間
言葉無しでも、ホッと、くつろげた家庭・・・etc.

そんな経験がない場合、
「寄り添う」と言われてもピンとこないのではないでしょうか?

それでも、改善していく方法はあります。

それは、お母様が、ご自分の心に寄り添ってあげることです。

今、ツライよね。
今、しんどいよね。

よく頑張っているよ。
ちゃんと生きてきたね。

誰かに言ってほしかった言葉だけれど、
言ってもらえなくて、
いつも飢えていた心。

そんな心の寂しさやツラさに、
ご自身で「寄り添って」あげましょう^^

繰り返し
繰り返し

心を自分で温めていくのです。
心がゆったり変化していくのを感じてみてください。
心がラクになっていくことを楽しんでみてください。

きっと、できるから。
お母様がラクになると、まずコレの「取り方」が変わるんです!