普通の食事で体重の微増が止まると思いますか?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

ちゃんと食べたら治るのかなぁ
しっかり食べたら、ソワソワすることが無いのかなぁ
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でも・・・

太ったら、取り返しがつかない!
太るなら、治らなくていい!

こんな気持ち、私も経験済みです。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

普通の食事に変えて、体重の微増が止まると思いますか?

その時、6か月間は身体の中身が変わるのを待たなければいけませんか?

ご質問をありがとうございます。

すべての摂食障害の方に言えることですが・・・

普通になりたいのに
普通になりたくない気持ちを抱えていませんか?

普通の身体になりたい
普通に働きたい

でも・・・

普通に食べるのは抵抗がある。。。

この矛盾と向き合っているでしょうか?

今回も以下の3つから考えていきます。

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1.「絶対の保証」ばかり求めていませんか?

2.待てない心理・頑張れば何でも叶うという考え

3.体重以外の心の治療、進んでいますか?

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1.「絶対の保証」ばかり求めていませんか?

まだ、「やる前」ですよね^^;;

やる前なのに
やるのは、あなた自身なのに
やる前から「絶対の保証」を求めてしまっていませんか?

どんなに一般的な薬でも同じですが・・・

飲む前から
万人に「絶対効く」とは言い切れないはずです。

予想もできなかった副作用に苦しむこともあります。
効いたのか、効いていないのか、ハッキリしないことも多いです。

それでも、「効くはず」というだけの前提で、
薬を飲む、という行為をしますよね???

食事も体重も同じではないでしょうか?

何かをやる前に「絶対」はありません。
何も「絶対保証」はありません。

私が常に心に留めている言葉があります。

「絶対は、絶対にない」

何事もホントの意味で「絶対」と言い切れることはありません。
未来のことを、「絶対こうなる!」という予言者はいません。

だからこそ、あなた自身で未来を作っていけるのです。

治った未来、ちゃんと描いていますか?
やりたいことを叶えている未来、ワクワクしていきませんか?

体重に絶対を求めるのではなく、
絶対叶えたい未来を求めていきませんか?

2.待てない心・頑張れば何でも叶うという考え

こんなに頑張っているのに、治らない
私、一生懸命やっているのに。
変わりたいって、頑張っているのに。

摂食障害に悩んでいるとき、こんなふうに
「むくわれない努力」を感じることが多いかもしれません。

そんな時こそ、当たり前と信じてきた考え方を、
見つめ直すタイミングかもしれません。

「頑張れば叶う」

そう信じていませんか?

人の2倍3倍の努力をしたら、なんとかなる!
努力したら、もっと上達する!

そう信じて、努力だけに、ひたすら突き進んできませんでしたか?

努力して
頑張って
頑張って
頑張り続けてきたのに、

あなたは、今、摂食障害に悩んでいるのです。

それなのに、まだ「頑張れば叶う」という思い込みに、
しがみ付いて生きていきますか?

繰り返し書いていますが

摂食障害とは生き方への問い直し、と考えます。

生き方を作ってきた考え方
考え方にしばりつけられてきた心身がSOSを出している状態なのです。

頑張れば、期間が短くなるのであれば、
2倍頑張った人は、月2回、生理が来るのでしょうか?

そんなことが無いですよね(笑)。

自然の流れにゆだねるということ
やるだけのことはやって
あとは、じっくり「時を待つ」ということ

頑張り・努力以外にも、あなたの魅力はきっとあるのだから。

それらを、見出していきましょう

3.体重以外の心の治療、進んでいますか?

よくあることですが・・・

体重だけを見ていませんか?

体重の変動
体重へのこだわり
体重の増加率・・・etc.

体重以外にも、摂食障害の症状だけをみていませんか?

過食の回数だけで、「今の調子」を判断してしまったり
摂取カロリーの上下だけで、「今の身体」と捉えてしまったり
3食たべられるから、「治った」と思ってしまったり

残念ながら、これらは表面的な症状に振り回されている状態と言えるのではないでしょうか?

確かに、過食や過食嘔吐の回数が減ることは、
身体への負担が減ります。

定期的に、ある程度の食事が摂れることは、
身体へのメリットがあります。

ですが・・・

摂食障害とは、心の病気です。
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心のドロドロ
心のもやもや
心のぐちゃぐちゃ

これらを、「食」「体重」だけで、判断できるのでしょうか?

私は、食・体重だけで判断してしまう心こそ、
回復させる対象だと考えます。

「あなた」という人は、
「体重」ではなく、「人」です。

「あなた」という人は、
体重◯㎏によって、価値が決まることはありません。

それなのに、体重にこだわり続けてしまう現実があるのです。

今、心の回復は進んでいますか?
自己流ではなく、客観的に診てもらっていますか?

心の回復は、自分では目に見えるものではありません。
第三者であっても、目には見えません。
でも、外側から、客観的に、冷静に見つめることは出来るのです。

どうか、あなたの人生を摂食障害だけで終わらせないでいてください。
私は、こんな先まで、苦しんでほしくないのです。