摂食障害に加害者も犯人も悪者もいない

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。


なんで摂食障害になったんだろう??

こう考えることもよくあると思いますし、じっくり考えることで、見えてくることもたくさんあると思います。

特にお母様方にとっては、「どうして、ウチの娘が・・・」と考え続ける傾向があるようです。

けれど・・・

摂食障害の発症には
加害者も犯人も悪者もいないのです。

家族の中のだれか一人が「摂食障害の原因」ということはあり得ません。
同時に、何か1つの出来事だけで、摂食障害が発症するということもありません。

「なぜ、摂食障害を発症したか?」は、いろんな原因がフクザツにからみあった「結果」としか言えません。

いろんな原因の中には・・・

家族関係も、親子関係も、学校も、
習い事も、塾も、そして今の時代も、
いろーーーーーんなことがあるのです。

どれか一つと断定できるほど、
摂食障害はカンタンではないのです。

そして、私がとても気がかりなのは、

「私がいけなかったんだ・・・・」と自責の念にかられた末、「言いなり」を続けてしまうお母様方の姿です。

「私がいけなかったんだ・・・・」と気づいたなら、「私」というお母様のすべてを否定するのではなく、「いけなかった」と思う部分を見直してみてください。

「言いなり」になるのではなく、意見・気持ちを心で聴くことを意識してみてください。

気づいていくことは大事ですが、気づきから何を得て、何を変えて、どう変わっていくかのほうが、ずっとずっと大事なことなのです。

これから先の人生は、とても長いのです。
お母様にとっても、摂食障害のお嬢様にとっても。

お嬢様の「言いなり」になり続けることで、親子の立場が逆転してしまうご家庭があります。
摂食障害のお嬢様自身は、何も変わろうとしなくなったり、摂食障害の慢性化を引き起こしてしまったりすることがあります。

だから、忘れないでほしいのです。

摂食障害に加害者も犯人も悪者もいない

私は母親カウンセリングを通して、この想いをより一層強く感じています。

愛するが故に、
一生懸命であるが故に、

愛のカタチがゆがんでしまったり
他のことが見えなくなってしまったり

いろんなことが
いつの間にか積み重なってきたのかもしれません。

けれど・・・

そこには、ちゃんと愛があったのです。

私は、たくさんのお母様方にお会いするたびにそう感じています。

これからは、愛のカタチを見直し、見落としてきた大切な心に目を向けていく作業。

結局は、ただ、それだけ。

それだけなのです。

責めるよりも
言いなりになるよりも
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