「頭で分かっていても、変われない!」というあなたへ

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

「変わらないといけない」って分かっているんですけど・・・

変わろうとは思っているんですけど・・・

変わろうと思っても、なかなか・・・

そんな声をとてもよくいただきます。
あなたもそんな1人ではありませんか?

今回はいろんなパターンから理由を考えていきます。

*便宜上、番号をつけましたが、
(1)→(2)という順番ではありません。

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(1)治療者と出会っていない状態

(2)「とりあえず」「なんとなく」通っているだけの心境

(3)試行錯誤しているけど、結果が出ない状態

(4)変わる方向性・考え方が間違っている場合

(5)燃え尽き状態で、無気力になっている

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カウンセリングとは、「あなた」が主人公です。

この場合、「あなた」とは、カウンセリングを受講されている方です。

「あなた」が、何に困っていて
「あなた」が、これまでどう感じてきて
「あなた」が、どんなふうに取り組んで
「あなた」が、どう変わっていきたいのか

それを話し合いながら、
いっしょに見つけていくのがカウンセリングなのではないでしょうか?

1つ1つ解説してきます。


(1)治療者と出会っていない状態

この状態とは、まだスタートラインにも立っていない状態と言えます。

少なくとも私個人の考えですが、

自分だけで
自分を変えることは
ほぼムリだと思っています。

ピアノが弾けるようになるためには
ピアノの先生のところに通うはずです。

受験のためには、
塾や予備校に通うはずです。

英会話のためには、
英会話レッスンに通うはずです。

「ほぼムリ」と記載したのは、
ごく稀に独学でピアノが弾ける人も
独学で志望校に受かる人もいると思うからです。

でも、ほとんどの人は、
上記の通り、

「やりたいこと」のために
「専門家」や「専門の場所」を利用してきたはずです。


心が変わることも同じです。

摂食障害に悩んでいる方も
摂食障害の娘さんを持つお母様も

治療者と出会うことが、スタートなのです。

未だに、「病気なのは、娘ですから!」と言っているお母様こそ、
ココを見落とさないで欲しいと思っています。

(2)「とりあえず」「なんとなく」通っているだけの心境

コレ、とても多いです。

何年も通院された後に、カウンセリングにお越しになる方が多いですが・・・

「その病院で、どんな風に変わりましたか?」

この問いに、何も答えられない方がとても多いです。

何の目的かわからないまま通い続けてしまうんです。

私にも同じような時期がありました。

体重測定もない
深い話もない
何も言われない・・・・

何も治るはずがなく
時間だけが過ぎていきました。

突っ込まれないから、
イヤな想いをすることがありませんでした。

何も聞かれないから、
何も話す必要がありませんでした。

ただ、通っている。
ただ、通院している。

それだけでした。

「なんとなく」の通院で心が変わる事はありません。
だからそれを見直して欲しいんです。


(3)試行錯誤しているけど、結果が出ない状態

これは方向性が合っていれば結果が出るまで時間かかるって言うだけです。

方向性が合っているかどうか
これは、やっぱり治療者に確認してみてください。

そして、焦らないこと。
他の人の回復と比べないこと。

焦って空回りして悪化するより
じっくり着実に回復を目指していきましょう。


(4)変わる方向性・考え方が間違っている場合

変わる方向性を間違えてしまっている方からのご質問は多いです。
なぜなら、変わることをカンタンに考えすぎているからです。

・なんて言ったらいいですか?
・●●と言えばおさまるんですか?
・こんな時、私はどうしたらいいんでしょうか?

答を求めてしまっているだけではなく、
行動ばかりに目が向いてしまっています。

言葉も、行動の1つです。

すべての行動は、心から湧き出るもの。

心が落ち着き
心が変わり
心が安定していれば

行動は、自然にうまくいくのです。

心が変わっているから、「頭だけ」の変化とは別次元の変化なのです。


摂食障害は、心の病気です。

食べるだけでは、心は治りません。
カロリーが、心を変えてくれることもありません。

食べることが上手くいかなくなった背景。
それが心なのです。

流行のダイエットや
友達関係・学校生活は、
「引き金」ではあったのかもしれません。

けれど、摂食障害の「引き金」は、
摂食障害の原因では無いのです。

摂食障害は心の病気。

変わるのは、行動以前に心なのです。


(5)燃え尽き状態で、無気力になっている

これもとても多いです。

変わるためのエネルギーが残ってない状態です。

「やろう!と思っても動けない。
「頑張ろう」と思っても何もできない。。。

もし低体重なら、やっぱり身体の治療が優先です。
もし、身体が普通なら、「身体の中身」も調べてみてください。

身体に問題がないなら、原点に戻ってみましょう。

なぜ治りたいのか?
治ったらどうしたいのか?

摂食障害とは長くかかる病気です。

だからこそ、自分で自分を立て直す力、
モチベーション維持することがとても大切なのです

・・・

「頭で分かっていても変われません」

こうした声がとても多いので、
今回のメルマガで取り上げました。

けれど、解決方法も対策も
やっぱり一人ひとり違うのです。

違うからこそ、上記に挙げたようないろんなパターンがあるのです。

今、どのパターンにハマっていますか?

どのパターンか知るためにもコレが必要なのです。