「治そう」がゆらぐ1番の理由とは?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

コレやっていて、ホントに治るのかなぁ。
自分ってホントに治るのかなぁ。
治ろう!頑張ろう!ってなんだか疲れたなぁ。

こんなふうに「治そうという気持ち」が揺らぐのは、誰もが経験することです。

でも、揺らいでばかりいる【1番の理由】に気づいているでしょうか?

私がカウンセリングを通して感じる理由は、

摂食障害が治ることをカンタンに考え過ぎていることです。

すぐに治ると思っていたのに
もっとカンタンなことだと思っていたのに
パッと気分が変わると思っていたのに、、、


全然うまく行かないじゃん!

というふうに、イヤになっていき、、、
治そうという気持ちが揺らいでくるのです。

つまり、変えるのは「治ることをカンタンに考え過ぎ」の部分です。
これを変えれば、揺らぎにくくなる、という意味です。

何年も何年も摂食障害に悩んできた人と
不調を感じ始めて1年以内の人。

もちろん、1年以内の人のほうが、治りやすいです。

身体が危険な状態で入退院を繰り返してきた人と
身体はある程度ふつうを保たれている人。

もちろん、身体がふつうの人のほうが、治りやすいです。
心に集中できるから。

何度も転院を繰り返してきた人と
今の治療者と信頼関係を築けている人。

もちろん、固定の治療者がいて、信頼できているほうが、当然治りやすいです。

いろーんなことを書き出せば書き出すほど、キリがないほどあります。

きっと多くの人は、後者の「治るのが難しい人」に当てはまるのではないでしょうか?

それでも、忘れないでいてください。
摂食障害は、【治る病気】です。

でも、きっとあなたが考えているほど、治ることはカンタンじゃないのです。

・カンタンじゃないこと

・今すぐ変化は出ないこと。

・地味~な道のりがずっと続くこと。

・家全体で取り組むこと。

・生き方そのものが問われること。

・今までの価値観を180度変える必要もあること。

これらを、分かっていますか?

ホントに分かっているなら、

「難しいです。。。」というため息も
「まだ変わらない」というイライラも
今までのやり方に固執する姿勢も

きっと今の状態と違うものになっているはずです。

もし、これからのあなたが、「治ることはカンタンじゃない」とホントに分かっていくなら、

あなたの気持ちが揺らぐことが、
激減することでしょう。

揺らぐこと自体はダメなことではありません。
でも、揺らいでばかりいると前進はのぞめません。

行ったり
来たり
それだけで、心身を消耗してしまうからです。

カンタンじゃないけれど
カンタンじゃないからこそ、
克服した時の笑顔と
克服したあとの姿は、
こんなにも素晴らしいのです。