過食嘔吐の命のキケン:私のリアル実体験

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の回復がなかなか進んでいかない理由。
その1つに、命のキケンを感じていないことが挙げられます。

ストレートに書きますが・・・
私は過食嘔吐が1番命のキケンがあると思っています。

*医学的視点ではなく、私の感覚と実体験に基づいています。

より正確にいうなら、拒食・過食・過食嘔吐の3人が居たとします。

その3人が、以下のすべてが同じ条件だった時、です。

・年齢
・摂食障害の年数
・身長や体重が「見た目フツー」
・服薬なし
・自発的な生理がある

これらすべてが同じだった場合、
過食嘔吐が1番命のリスクがあると考えます。

理由は、過食嘔吐が唯一、【自然に逆行していること】だからです。

だれでも、食べ過ぎることはあります。
だれでも、食欲が落ちることはあります。

でも、自分から大量に食べて吐く行為は、
摂食障害の過食嘔吐だけではないでしょうか?

自然と逆行しているということは、
身体に大きな負担をかけているということです。

身体に負担をかけた状態が何年も繰り返されれば、
当然、命のキケンがあるのです。

ですが・・・

あまりにも楽観視してしまっている方が多い印象を受けます。

普通の体型だから
学校・バイトに行っているから
外食も出来ないわけじゃないし、

ただ・・毎晩過食嘔吐が続いているだけ・・・

「だけ」ではなく、
そこに【命のキケン】があるのです。

カウンセリング場面でもお伝えしていますし、
以前のブログ記事にも書いていますが・・・

私の大量吐血の実体験を改めて、詳細に振り返ってみます。

当時の様子

大学病院に定期的に通院していました。

退院して、3ヶ月くらい経った頃でした。
大学院のほうは、休学中でした。

退院してから過食が始まり、
過食が始まった後、過食嘔吐になっていきました。

でも、過食・過食嘔吐は、時々という程度で、
毎日続くことはありませんでした。

大学病院で過食嘔吐について言われていたこと

毎回の通院で、状況は伝えていました。
そのため、主治医も過食嘔吐については知っていました。

血液検査も定期的に受けていました。
1ヶ月に1回だったと思います。

検査では、それほど大きな異常はありませんでした。

命のキケンを繰り返し言われたのは、
入院前の拒食だけの時期でした。

体重が増えてきた後は、過食嘔吐しても、
主治医から命のキケンについて言われることは無かったと記憶しています。

大量吐血が起こった【その時】のこと

その日は、大学病院の通院日でした。

母と一緒に通院していましたので、
2人で帰宅して、ちょっとカバンを置いて、

「お腹空いた~」

あ、リンゴがある!
じゃあ、食べよう~。


半分に切って、ラップに包んであったリンゴが
冷蔵庫に入っていました。

それを、リビングのソファで食べ始めました。

ゴホッ
ゴホッ

食べていたら、ちょっとむせて、
咳込みました。

咳込んだ時に、「あ、気持ち悪っ!」。

吐きそうになって、トイレに走ろうとすると・・・
途中の廊下で

【吐血】

口の中から、見たことも無いような真っ赤な液体が
噴水のように吹き出したのです。

廊下に広がる真っ赤な血。
血の海の中に、リンゴの破片がポツン、ポツン、ポツン。。。

2回くらい吐血した後、救急隊員の人が来て・・・
それから1時間半意識がありませんでした。

気づけば、大学病院でたくさんの医師に囲まれて
胃カメラの最中でした。

母は、医師から怒られたそうです。

「なぜもっと近くの病院に行かなかったんだ」と。

それだけ命のキケンだったのです。

大量吐血の原因

胃と食道の境目が切れ、そこから出血したと聞きました。
過食嘔吐をする度に、そこに負担がかかっていたことが原因でした。

大量吐血の後に、変化はあったのか?

無いです。

やっぱり過食嘔吐はありました。
でも母は、私が血を吐いて倒れるんじゃないかと気が気ではなかったそうです。

トイレの目の前で心配そうに待っていた顔を、
今でも鮮明に覚えています。

・・・

私の過食嘔吐は、決して毎日スゴイ量を繰り返していたわけではありません。

でも、突然、大量吐血して
生死をさまよったのです。

生死をさまよった後も、
過食嘔吐を辞めることができませんでした。

当時は、それほど生きていくのが辛くてたまらなかったからです。

そのまま死んでしまうなら、それでもイイと思っていたのかもしれません。

けれど・・・

今の私は、あの時死ななくて良かったと心から思っています。

生きているから、治ることができました。
生きているから、やりたいことが見つかりました。
生きているから、たくさんの人と出会うことができました。

そして、今生きているから、こうしてブログを書いてお届けすることが出来るのです。


どうか、過食嘔吐をカンタンに考えないでいてください。

見た目フツーの拒食・過食・過食嘔吐を比べれば、
過食嘔吐が1番キケンなのは、上記の通りです。

でも、見た目フツーまで回復していない拒食・過食の方も
やっぱり命のキケンがあるのです。

治ること
治そうとすること

諦めず、投げ出さず、手を抜かず、
ちゃんとゴールまで向かっていってください。

摂食障害の回復ゴール。
こちらの記事の前半に記載しました。