摂食障害で歯がボロボロ。10年先のリスク知っていますか?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

拒食で無月経になると、骨粗しょう症のリスク・・・。

ここまでは、摂食障害と骨の関係で、よく知られていることかもしれません。

でも、摂食障害で歯を失うリスクについて、どこまで知られているでしょうか?
そして、どこまで真剣に自分のこととして考えているでしょうか?

摂食障害専門カウンセリングでも、摂食障害歴が長い方(10年以上)からは、歯の不調や治療の話が、とてもよくあります。

こうしたお話を伺っていると、拒食症と診断された頃の私が蘇ってきます。

拒食と初めて診断される頃、こんな記述を目にしました。

「30代で総入れ歯」

それは、拒食症の方が実際に書かれた経験談(克服記ではない)の中の言葉でした。
拒食真っ最中だった私は、文字として「30代で総入れ歯」と読んでも、全く実感がわきませんでした。

別に、歯で困っていないし。
総入れ歯って、拒食で?
拒食で入れ歯になるの?

「????」といった感じで、拒食症と歯がうまく結びつきませんでした。
でも、それ以上に、まったく深く考えていませんでした。

理由は、自分とは別世界の出来事だと思っていたからです。

その後、何年も後、過食に悩む頃、歯の治療ばかりに行っていました。

頻繁に虫歯が出来て、治療。
歯の着色がひどくて、通院。

それでも、「虫歯を放置している人よりマシ」「私はちゃんと定期検診に行っている!」と、どこか「立派なことをしている気分」でした。

けれど・・・

ごく最近、改めて思いました。

歯の治療という言葉は、「治す」のでなく、「歯を失うこと」だと。

虫歯の治療という言葉は一般的によく使われますが、
実際は、虫歯になった箇所を治しているのではなく、削っていること。

削った部分は、一生、どんなことをしても戻ってこないこと。
どんなことをしても戻ってこないし、自然に新しいキレイな歯が生えてくることもないこと。

この重み。。。

摂食障害だった頃の私は、全く感じていませんでした。

過食が頻繁すぎて、虫歯ばかりになっていました。
過食しながら寝てしまい、目が覚めた時に、食べものがクチの中に入ったままだったこともあります。

過食嘔吐で、「胃酸で歯が溶ける」という知識はあっても、過食嘔吐をやめようという気持ちは沸きませんでした。

拒食で無月経で、骨粗しょう症のリスクを言われても、歯のことまで考えていませんでした。

だから、いつもその場しのぎだったのです。

■私の過食と虫歯の悪循環

過食

放置

虫歯

治療に行く

歯を失っている自覚なし

過食・・・

延々と負のループを、なんとも思わずに繰り返していました。
失ったものを、取り戻すことは出来ません。

一旦失ったものを後悔しても、取り戻すことは出来ません。

総入れ歯にならなくても、歯を失うことは、身体だけではなく見た目にも、大きなデメリットはあるのです。

体重が1kg2kg増える・減るということで、一喜一憂するなら、ホントの見た目にこだわっていきませんか?

体重が1kg2kg上下しても、着痩せすることは出来るかもしれません。
髪型を変えれば、ちょっとスッキリ顔に見えるかもしれません。
小顔メイクの腕を磨けば、変身できるのかもしれません。

でも、歯は隠しようがないのです。

そして、食事時間以外も、歯というものは生きている限り使い続けるものなのです。

歯というものの優先順位。
健康というものの優先順位。

ホントに大事なものを、大事にできる心。
心が変わっていくと、優先順位が自然に変わっていきます。

過食代よりも、コレを優先していきませんか?