摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。
今回はすごくよくあるご質問を取り上げます。
お母様方からのご質問です。
「摂食障害は娘なのに、母親だけカウンセリングを受けても効果あるのでしょうか?」
こうした質問から、すでにイロイロ伝わってきますよね…
・私は病気じゃない!
・娘さえ食べるようになればいいのに!
・娘が自分で治そうとしないのよ!
といった【怒り】にも似た感情ではないでしょうか。
摂食障害は家族で抱える病気ですから、こうした怒りでいっぱいになっている状態では、回復はまだまだ始まりませんよね。
拒食症・過食症の回復における「母親カウンセリング」の理由とは
摂食障害(拒食症・過食症)を特別な病気と思い過ぎてしまう方が多いですが、実は【シンプル】です。
お嬢様が【本来の状態】に戻れば
・適切に食べる
・適切に勉強・仕事をする
ことが出来るようになります。
ちょうど、暖かい季節になれば桜が咲くのと同じです。
「咲きなさい!」と言われなくても、罰則が無くても、フツーに咲くのです。
お嬢様の心と身体が、【本来の状態】になれば、叱咤激励しなくても、自分から食べて学校・仕事に向かうようになります。
つまり…
お母様が取り組み、目指すところは、お嬢様を【本来の状態】に戻すことです。
イマドキの言葉で言えば「自分らしく生きる」でしょうか。
元々、優秀なお嬢様ですから、本来の状態になれば、自分のやりたいことをやって生きていけるはずです。
母親カウンセリングで、変化していく4ステップ
大前提として、「摂食障害の回復は、お母様の変化から」です。
ご家族の中で、お母様の役割は大きいですし、何よりもお嬢様にとっては「同性」であり、「お手本」であり、1番身近な「大人の女性」なのですから。
にもかかわらず、「どうすれば娘は食べるようになりますか?」という声も、とても多くいただきます。
「お嬢様が、食べる」というのは、お嬢様の行動ですよね。
つまり、変化の4ステップを理解されていれば、それは3つのステップを終えた後になることがわかるはずです。
--------------
(1)お母様の心が変わる
(2)お母様の行動が変わる
(3)お嬢様の心が変わる
(4)お嬢様の行動が変わる
ーーーーーーーーーーーー
という【4ステップ】が必要なのです。
お母様の心・行動、そして、お嬢様の心・行動という【順番】です。
お母様がご自身の心と向きうことは、時としてツライ作業です。
しかし、新たな気づきが、実は回復の一歩につながるのです。
卒業クライアント様(お母様)の言葉にも、印象的な言葉がたくさんありますが、その中の1つをご紹介します。
↓↓↓
「私が出来なかったことを娘に期待し、知らないうちに押しつけてきたことに気づきました」
ぜひ、読んでみてくださいねー。