豪華ランチと拒食時代の後悔:食べるということ

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

母の古希祝いとして、
両親を誘い、ランチに行ってきました!

田舎人の両親にとっては、久々の名古屋駅です(笑)。
ホントは別のお店を候補として考えていたのですが、長らく改装中。。。

そのため、今回はこちらのお店に^^

なだ万です。
メニューをネット検索していたら、「季節の点心~七夕かざり」というメニューを発見!

なんて涼し気で美味しそうなんでしょう^^

即、予約!

こうしたお店は予約時から丁寧なので・・・

「お祝い事でしょうか?」

と聞いてくださり、

ハッ!と。。。

とっさに、「母の古希のお祝いで」と答えましたが、実際は、母の古希祝いなのか両親の結婚記念日祝いなのか、どっちでランチに行くんだったっけ????という気持ちのまま電話予約終了。

後日、母に確かめると、「そんなのどっちでもいいよ~!」だそうです。


ランチ:母の古希祝い
大相撲名古屋場所チケット:両親の結婚記念日祝い

ということで、私の頭の中を整理していきました(笑)。
このランチの後、両親は大相撲を観に行くのでした!

古希祝いなどについての想いは別の記事に書くとして、今回は「食べる」についてです。

実際、お料理の数々は、ホント美しかったです!!!

左下にあるのが、お祝いのお赤飯!
本当にサービスも素晴らしかったです。


デザートは3種類から選ぶことができました!
右2段目の写真が両親が選んだココナッツミルクとアイスクリーム。
右3段目の写真が私が選んだあずき入りほうじ茶プリン。

ホント、すべてが絶品でした!!!

・・・・

七夕メニューを予約した時、すっごく疑問が沸いたのです。

「なんで、拒食の時、こういうものを食べに行かなかったんだろう・・・??」って。

和食だからサッパリ系。
入院中では無いので、残すのも自由。
食べれるものだけ食べればOK(我が両親は何も言わないので)。

でも、「行きたい!」という気持ちすら沸かなかったのです。

元々は、こうした和食系が大好きです。
少しずついろーーんな食べ物があって、季節に応じたキレイな飾りつけがあって、手間暇かかっていて。。。

キラキラした一品一品が、器まで違って、1つ1つ美味しくて・・・そんな料理が大好きです。
カナダで大ざっぱな料理ばかりだったので、留学を終えてから、ますます和食好きになりました!

けれど、拒食の時は、なぜ「食べに行こう!」という気持ちが沸かなかったのか??

・無気力
・名古屋駅の人込みにイライラ
・名古屋駅まで遠いので、行く体力がない
・沢山たべるのが怖い
・1品ずつ出てくるから、食べた量が分からなくて不安
・ご飯のグラム(量)がわからないと不安・・・etc.

いろーんなことを悩んで、
食べることが不安で、怖くてたまらなくて、
ホントは好きなものも、嫌いになって、
ホントは大好きなものも、「別にいらない」といい放ち、

それなのに・・・

パクパクと美味しそうに食べている人が、羨ましくて。
「ダイエットしなきゃ~!」といいながらスイーツ食べている女子が信じられなくて。
「食べても太らない人」なんて別世界で。

病院に行けば、「楽しく食べる」ことよりも、
「体重を増やさないと入院!」と脅され、

設定された目標体重をクリアすることが、
とても大きなゴールのように思えて、

体重が増えれば、考え方が変わる!と言われ続ける<治療>によって、
拒食の私の頭も、どんどん洗脳されてしまい、

「食べる」ってことが、何なのか。
体重って、何なのか。

世の中はダイエットブームなのに、
拒食の私だけは「食べなきゃいけない」
「体重を増やさないといけない」。

矛盾にしか感じないことが<治療>という名前のもとに、
当時の私に大きく重たくのしかかって。

でも、結局。。。

「体重」っていうものが、目標体重に達しても、
そもそも私が望んだ目標でもなければ、
「なりたい姿」ともかけ離れていたから、

拒食と診断される前から、苦しくてたまらなかった心は、
目標体重に達した後、もっともっと苦しくなって、
苦しいのに、体重だけは止まることなく増え続けていって、

心と身体がますますバラバラになって。。。

食べるって何だろう。
体重って何だろう。

いつから「食べなきゃいけない」に変わったんだろう。
そして、いつから「食べることが怖い」と感じるようになったんだろう。

そんないっぱいいっぱい疑問を抱えていたけれど、
「拒食症」という名前のついた私の話を、丁寧に聴いてくれる人なんて、どこにもいなかった。

「私」ではなく、「拒食症」。
中村綾子という名前よりも、「拒食症の患者」であり、「拒食症の学生」。

ますます「自分」っていうものが分からなくなって、
「食べる」っていうことが、不自然きわまりないものに、変化していった。

・・・・

今回のブログ記事は、拒食と入院で悩んでいる方にこそ、ぜひお読みいただきたいと思って書きました。

食べるって何だろう?
体重って何だろう?

素朴すぎる疑問かもしれないけれど、
だれも教えてくれないことばかり。

そして、食べることは、生きること。

いつから、食べることも生きることも、イヤになったんだろう?

ホントは食べることが大好きな自分。
ホントは「美味しい!」って言いたい自分。
ホントは、おっきなクチを開けてパクパク食べたい自分。

そんな自分に変わっていくために、心が変わっていくのです。

心が変わるから、「食べる」ということを自分で自分に許せるのです。
心が変わるから、「生きていること」を大事にできるのです。
心が変わるから、「何も出来ない・何もしていない自分でもいいかな」と思えるのです。
拒食症の心が変わるために、今すぐ家で出来ること。
ゴロゴロ寝ながら読んでください^^