私の経験談：「楽しい」を優先して摂食障害が回復

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の経験者

私も、摂食障害に悩んでいる時
摂食障害を経験した人の話を、
何よりも聞きたかったです。

こんなことあった？
こんな時どうした？
こんな気持ちって、ヘンかなぁ？

病院に行っても答えてもらえない事
恥ずかしくて聞けない事

気になることはいっぱいでした。

だからこそ、読者様からのご質問、
大歓迎してます＾＾

今回は、私の経験談にまつわるご質問をいただきました。

＊ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
＊全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

ご質問をありがとうございます。

これは、かなり長ーーいストーリーですが、
できるだけ分かりやすく書いていきたいと思います＾＾

==========================

１．「楽しいことは身体のめぐりをよくする」

２．学生でもない、働いてもいない無職の自分

３．心の居場所：「居る」ということ

============================

２０１０年夏～秋、
約２ヶ月、全身不調に悩まされていました。

微熱
味覚異常
全身の痛み
頭痛・・・etc.

病院での検査が続き
あらゆる診療科を紹介され
週４日、別の診療科で採血・・・ということもありました。

膠原病やリンパ腫など
あらゆる病気が疑われましたが、
確定診断には至りませんでした。

でも、検査は、白か黒かつけるためだけです。
グレーだった私には、検査の苦痛と検査費用だけがかかりました。

だから、何でもいいから、
ほんの少しでもいいから、
改善に向かうものを探していました。

その時であってのが、鍼灸でした。
全身の体調を整えるための鍼灸。

その鍼灸師の先生から教えてもらったこと。
「楽しいことは、身体の巡りをよくする」

以前から大好きだったパン作り。
疲れない程度というセーブしていくのが
難しかったです。

でも、パン作りを再開してから
ちょっとずつ心も身体も元気になっていきました。

それまでの私は、
「苦しみに耐えてこそ、本物の成功がある」と、
本気で信じている人でした。

けれど、
２ヶ月もの間、
何の病気かもわからない、
このまま死ぬかもしれない、
そんな恐怖と共に生きていました。

そして、「いつ死ぬか分からない」という当たり前のことに
気づいたのです。

苦しんで、苦しんで、
ただそれだけで死んだら、何も残らない。
苦しいだけの人生になってしまう。

どうせ生きているのだから、
やりたいことをやって
言いたいことを言って
食べたいものを食べて
笑って生きていたい。

本気でそう思うようになりました。

だから、学歴とか収入よりも、
「楽しい」が大事！と思えるようになったのです。

ずっと、許せませんでした。

あんなに勉強してきたのに
あんなに努力してきたのに

何もしていない自分

でも、全身不調で何も出来なくなった時、
改めて気づかされました。

「もう、何もしなくていいんだ」
「何かをしていては、いけないんだ」

同時期、母がこんな想いだったと言います。

母も諦めてくれました。
私が就職も結婚もしないことに。

この言葉がなかったら、
私は今も摂食障害に苦しんでいたことと思います。

この時期の完全休養が無かったら、
今も必死の生き方を続けていたと思います。

何もやらない
何も頑張らない
何も求めない

そんな日々が、私に生まれて初めての休養になりました。

休養する時、かならず必要なのは、居場所です。

上記の母の言葉の前は、こう言われていました。

「就職できないなら、結婚して！」

母は1人で生きていく私を心配して不安でいっぱいでした。
母自身の不安を、私に押し付けた言葉でした。

その気がないのに、婚活していた時期があります。
婚活に多大なお金をかけてもらっていました。

でも、その気がないから、全く上手くいかずに終わりました。

その後の全身不調、そして母の言葉。

何もせず、家に居るということが許されました。
心療内科の通院だけは続けていました。
鍼灸には、熱心に通い、アドバイスされたことを
出来る限り、取り入れていました。

そして、家の中でも「居る」ということ。
ただ、それだけでいい。

言葉にするよりも
感覚として
雰囲気として
「居る」ことが許されていきました。

楽しいことって、何だろう？
楽しいことを仕事にしたら、どんなに楽しいだろう？

そんな想いでパンを作り続け・・・
就職できないなら、
就職しない生き方をする！

そう思って、パン教室オープンに繋がっていきました＾＾
今のあなたに、居場所はありますか？