摂食障害は待っていても治らない:長期化する理由

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害に悩み続ける方によくある勘違いですが・・・

「きっかけがあれば、変わる!」
「治るきっかけがあれば、食べられるようになる!」
「環境を変えれば、気持ちも変わる!」

そんなふうに「きっかけ待ち」で、摂食障害の年数をズルズルと伸ばしてしまう方が少なくありません。

ホントは、「きっかけ」なんていつでも・どこにでもあるのです。

「きっかけ」に気づくか・気づかないか。
出来事を「きっかけ」にするかしないか。

全てあなた次第です。

先日、摂食障害とは全然関係のないテレビ番組を観ていました。
摂食障害とは全然関係のないドクターの言葉が、まさに摂食障害にピッタリだと思いました。

これも「きっかけ」に気づいた出来事です。
そして、「きっかけ」が摂食障害メルマガに活かせる!と思って、今回のメルマガで取り上げます。

カンブリア宮殿でスゴ腕ドクターと紹介されていた医師の言葉。

待っていて良くなる可能性はない
そのままか悪くなるか どちらか

心臓の病は、待ってくれない。
この信念のもとに、予約不要。
初診日に即検査・カテーテル治療まで行ってしまうそうです。

一般的には、大きな病院であるほど、予約でいっぱい。
初診の予約まで、何か月も待ち、
それから検査予約をして、検査結果を聞きに行き、その後治療が決まる・・・。

「待ってくれない病気」なのに、待つしかない現状。

その矛盾を大きく変えていく医師の姿勢は、
専門知識無しの私でも、とても感動しました!

心臓というと、「待ってはくれない」という言葉もすんなり納得できるかもしれません。

摂食障害も、同じように「待ってはくれない」のです。

1年1年、摂食障害の期間が長ければ、それだけ考え方も硬直してしまいます。
摂食障害の期間が長いほど、身体へのダメージはどんどん大きくなります。
摂食障害で社会生活から離れている場合、復帰には年齢が大きく影響します。

摂食障害も、「待ってはくれない心の病気」なのです。

何の治療もせず、「待つだけ」では、
良くなる可能性は無いと思っています。

上記の名言の通り、
「そのままか悪くなるか どちらか」です。

「そのまま」は、同じ摂食障害の症状が続くという意味で「そのまま」かもしれません。

でも、年齢を重ねていく心と体は、「そのまま」とは言えません。
「そのまま」の症状を続けてしまうことは、身体へのダメージをどんどん増やしていることなのです。

少しでも早く、治る一歩を踏み出すこと
少しでも早く、相性の良い治療者と出会うこと

それが「悪くなる」を防ぐ、唯一の方法ではないでしょうか?

身体の症状がハッキリ出ていないからといって、決して安心しないでいてください。
摂食障害で居続けることは、それだけキケンが伴うのです。

大学病院でも指摘されなかった過食嘔吐のキケン。
通院中だった私に、突然起こったこと。