夜中に何度も起きて食べてしまいます

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害と睡眠障害

食べられない
眠れない

この2つは、とてもとても密接にかかわっているようです。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

夜中にあまり深く寝れずに何度も起きて、2回以上何か食べてしまっています。

お腹が空いている時もあるし、胃酸過多になっていると言われたので、
胃が空になっていたりするとムカムカして気持ち悪いんです。

食べると言っても、スナック菓子とかスイーツでは無くて、
ホットミルクや一緒にフルーツ食べたりナッツを15粒程度食べる、とかです。

でも本当にお腹空いている時は、お餅に醤油とかチーズを一緒に乗せて食べたりです。

普通は夜中に起きだしてまで食べないですよね。どうしたら無くなりますか?

ご質問をありがとうございます。

私もかなり長い間(何年も)、夜中に目が覚めてしまう状態でした。
また、明け方に低血糖症状を起こし、震えて目が覚めることも、日常茶飯事でした。

でも、周りからは・・・

「眠いのに食べるの?」
「運動していないからじゃないの?」
「夜中に食べるなんて・・・」

といった声ばかりで、
誰にも理解されない苦しみがありました。

また、現在の私は、夜中に空腹で目が覚めることも、
起き出して食べることも無くなりました。

そして、胃酸過多(外部サイト)ですが・・・

「胃酸過多と言われた」とのことですが・・・

私も摂食障害だった頃、胃酸過多と言われたことも多々ありますし、
多くの摂食障害の方が、同じような症状で悩んでいることと思います。

ですが・・・

ご存知かと思いますが、
ストレスも多く影響している症状です。

そのため、「食べ物だけ」で解決していくのは
なかなか難しいことではないでしょうか?

今回は以下の3つで考えていきます。

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1.「消化が良い」に抵抗がありませんか?

2.見直すのは、夜の食事ではありません

3.心と体は繋がっているのだから

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1.「消化が良い」に抵抗がありませんか?

胃酸過多の場合も
胃痛の場合も
拒食だけの場合も当てはまると思いますが…

消化のよい物を選ぶことが大事です。

「消化のよい物」とは、
カンタンに言えば「お腹を壊した時に食べるもの」です。

なので…

お粥やうどんですよね?

特に夜遅い場合は、
胃への負担も大きくなるので、
消化のよい物がオススメです。

ですが…

「消化のよい食べ物」に抵抗がありませんか?

消化がよい→すべて吸収されてしまう
消化がよい→噛まないことが不安
消化がよい→太りそう。。。

本当は、頭で知識としては分かっているのに、
「心が許せない状態」ではないでしょうか?

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もし、「心が許せない状態」であれば、
まずは、あなた自身で今の心理状態を認めことです。

治りたいけど
治るのがこわい

分かっているけど
受け入れられない

頭では理解できるけど
心がついていかない…

認めないまま
心を見ないまま
食だけ・胃だけを改善したいと思っていませんか?

2.見直すのは、夜の食事ではありません

私も、摂食障害時代に、同じような症状で悩みましたが・・・

回復につながった理由は、
【全体】を見直すことでした。

食事全体を見直す
対人関係全体を見直す
活動量全体を見直す
休養全体を見直す…etc.

今、夜中の食事に悩んでいる時でも、
「夜だけ」の問題ではありません。

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昼間、食べることを自分に許せていますか?
昼間、言いたいことを、きちんと伝えていますか?

昼間、動きすぎになっていますか?
昼間、将来についてじっくり考える時間はありますか?

夜、寝る頃になると

ふと気持ちが緩んで
ふと不安が湧き上がる

ふと悲しくなって
急に怒りが湧き上がる

昼間は忙しさに紛れていたけれど
夜のシーンとした空気が連れてくる たくさんの「本当の気持ち」

だから、夜なんです。

私も、少し回復した頃、
予定を詰め込みすぎる「過活動スケジュール」でした。

当時の私がお昼も食べずに動いているのは、
「頑張っている自分」に酔いしれていたからです。

休む時間を取らなかったのは、
自分に休みを「与える」ことが出来なかったからです。

夜食べてしまう自分がイヤで
夜中に目が覚めるのが怖いのに

向き合おうとしなかったのです。

だから、何年も続きました。
夜だけの症状で
学校やバイトは出来ている時期もありました。

夜だけだからこそ、
自分のツラさが、周りに理解されない苦しみがありました。
そうした状態から
何年もかけて、生き方を見直す、「与える」を取り入れることを意識的に行ってきたのです。

その中の1つが、完全休養にあったと思っています。

3.心と体は繋がっているのだから

摂食障害で眠れないのは、
ある意味、筋が通っています。

心が不安定で
食べることが上手くいかない状態

心が緊張状態で
常にイライラしてしまう状態

心がしんどいから、
眠れないのも当然なのです。

食だけを解決しようとしても
無理やり・頑張って食べても
なかなか解決していかないと思います。

なぜなら、
心の問題だからです。

心は何を発しているんだろう?
心はどうしたら穏やかになるんだろう?

「分からない」と言うより
そんな問いかけを、続けていきませんか?

あなたが、あなたの心を分かってあげてください。

あなたが、あなたの良き理解者でいてください。

周りから冷たい対応を受けても
周りから傷つく言葉を投げられても

あなただけは、あなたの心を守ってあげるのです。
心の回復は、こちらです。