【ご卒業*過食嘔吐】母親カウンセリング「摂食障害は治る病気だと実感しています」


国家資格・公認心理師を持つ唯一の摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
(プロフィールはこちら)

昨日、このブログに掲載しました卒業アンケート。
ものすごく沢山のアクセスをいただきました!
ありがとうございます。

今回は改めて全文をご紹介すると共に、私からのコメントなどを併せて記載いたします。

*掲載許可をありがとうございます。

1.摂食障害専門カウンセリングを開始する前、どんな状態でしたか?

5年も続く摂食障害の娘に対し、大学受験の辛さから開放されて、楽しい一人暮らしをすれば治るのでは?などと都合良く考え通院すらしていませんでした。

しかし、一日に何度も起こる症状で命の危機を感じ、休学して病気治療に専念することに。ですが、家族の対応はバラバラで、一貫性のないものでした。

母親である私は、息子と娘が大学で一人暮らししてから、以前よりも家に居場所がない、と感じていました。

以前に『子は親を救うために「心の病」になる』の本を読んでいて、娘の病気は、私の心や家族関係が原因だな、と思っていた頃、中村さんのブログに出会いました。

2.カウンセリングを通して、変わったこと・感じたことなどを教えてください。

◆色々ありますが、一番は、この先も、ずっとこの家で家族と一緒に居ても良いのだ、と思える安心感が得られたことです。

今までは、私が家事も、仕事も、子育ても頑張らなければ、と思っていて、忙しくしていないと落ち着かず、他の家族にも同じように頑張ることを心の中で要求していましたが、今ではそれがなくなりました。

率先して楽をしています。
家族もリラックスできるようになりました。

娘は以前は実家に帰省すると気を使って疲れるので帰りたくなかったそうですが、今は「楽しくてしょうがない」と言います。

◆娘が何か言おうと考えている時、急かさずに待てるようになりました。

そうすると、自分から色々話してくれるようになり、以前よりずっと言葉によるコミュニケーションが増えました。
私が思っている以上に、娘は人に気を使ったり家族のことを考えてくれていました。

母親の私とは性格のタイプが異なる娘を以前は理解できなかったのですが、今では彼女には彼女の良さがあり、本当に愛おしいと思っています。

病気を治したら、大学に復学したいと自分から言い出し、今は少しずつ活動できることも増えてきて、本当にありがたく感じています。

◆夫との関係が良くなりました。

前は、自分の不満や夫にしてほしいことを言うだけで、一方通行な関係だったと思います。

今は、夫が、家族を支えていることに感謝の気持ちを持って接しています。

子供達の日常や、金銭問題のこと、嫁姑問題など、色々悩むことはありますが、一人で抱え込まず、相談するようにしています。

3.今、摂食障害に悩んでいる方に、メッセージをお願いします。

中村さんが、いつもブログでおっしゃっているように、摂食障害は治る病気だと実感しています。

簡単ではないですし、ある程度の時間もお金もかかりますが、決意し、治った後の生活は、病気になる前よりも、ずっと生き易いです!

体を張って変わることを訴えてくれた娘には、感謝しかありません。

心も身体も傷つける病気の症状から、一日も早くご自分を救ってあげてほしいと思います。

中村さんは、いつも「病気を治すために、変わってほしい」と真剣に(時に厳しく)向き合って下さいますし、悲観して泣く私に「一生続くわけではないですよ」と励まし続けて下さいました。

病気になったことは、これえから生きていく上で必要なことであって、自分を責めたりすることはないと思います。

摂食障害専門カウンセラー中村綾子からのコメント

改めて、ご卒業おめでとうございます!
いただきましたアンケートは、何度も何度も拝読しましたが、その度に、当時のカウンセリングが蘇ってきて、涙涙の時間になりました。

本当にありがとうございました。

母親カウンセリングの場合、お母様の変化からお嬢様が回復され、

・摂食障害の症状ゼロ
・学校・仕事に安定して行けれること

という2つが半年以上続いて、ご卒業になります。

上記のアンケートに詳細は記載されていませんが、今回のご卒業も、これらの基準を満たしております。

・・・

きっと、このブログをお読みくださっているお母様方の中には、こんなギモンを持っている方もいらっしゃることと思います。

・摂食障害なのは娘なのに、親がカウンセリングを受けてどうなるの?
・家族の問題っていっても、どこの家にもそれぞれ何らかの事情はあるし。。。
・休学・休職して治すのは、やっぱり本人なんじゃないの?

そう感じられることも、よくあることと思います。
でも、違うのです!

今回の卒業アンケートのように、

お母様自身が、「家に居場所がない」と感じていたり、
性格が異なるお嬢様を充分に理解できなかったり、
お嬢様を急かしてしまったり、
ご夫婦の関係があまり良くなかったり・・・

ということがあるのではないでしょうか?

摂食障害は、心の病気であり、家族問題の病気です。
家族の誰に病気が発症してもおかしくありませんが、多くの場合、1番弱い存在、そして家族想いの子に表れると言われています。

お嬢様がいろんな問題を起こし、家族を振り回しているように見えても、実はそれは「体を張って変わることを訴えて」くれている姿なのです。

お母様が変わることで、摂食障害のお嬢様が変わっていくことを実感してみませんか?

ご相談はお早めに^^

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