摂食障害予防と早期治療のポイント:中高生の娘を持つ母親への具体的アプローチ

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害は予防できるのか?

専門家向けの内容でもありますが、「摂食障害って、よく聞くけど、予防できる方法ってあるの?」方、思春期のお嬢様のダイエットが心配のお母様にも、オススメの内容です。

摂食障害は、予防できるか?

私の考えでは、「予防はむつかしい」と言わざる得ません。
理由は、家族の問題が、たまたま「摂食障害という病気」で、「その子に」発症したと考えるからです。

家族の問題が、
別のカタチで
家族メンバーのほかの人に
発症する可能性も、十分にあったからです。

でも、唯一、予防できる場面があります。
それが、「きょうだい」です。

そして、予防がむつかしい摂食障害ですが、摂食障害かも!?と思った段階で、少しでも早く回復につなげる方法をお伝えしていきます。


摂食障害の「きょうだい」は、予防できる可能性があります。

「摂食障害の『きょうだい』」とは、家族の中で、すでに一人が摂食障害を発症している場合です。

その時点では、「元気な子」こそ、要注意です。

年齢・性別問わず、「摂食障害の姉(妹)」をみている環境というのは、ある意味、特殊な環境です。

一人でお留守番だったり
「お姉ちゃんは病気なんだから」と言われたり
取っておいたものが過食症の子に食べられてしまったり
はげしい親子喧嘩を目の当たりにしたり・・・etc.

いろんなカタチで、影響を受けています。
その場では、気にしていないように見えても、かならず何らかの影響は受けています。

だからこそ、予防が大切です!

最も確実で、唯一の予防法は・・・・

一人目の摂食障害の子が、1日でも早く治ること

です。

そして、一人目の摂食障害の子が、治った後も、ご家族が気を緩めないことです。

「きょうだい」が発症しやすいタイミングは、一人目が「ほぼ治った」タイミングだからです。

「きょうだい」が発症するのは、ずーっと溜めてきたガマンが限界に達したタイミングなのかもしれません。

だからこそ、
摂食障害について、「きょうだい」に向かってきちんと説明したり
摂食障害の子を特別扱いを辞めることだったり
「きょうだい」とお母様だけで、過ごす時間をわざわざ確保したり

摂食障害の子に振り回される日常だからこそ、わざわざ「きょうだい」のために時間をつかうことが、予防につながると考えます。

摂食障害かも!?と疑うポイントとは

摂食障害の予防がむつかしい、というのは冒頭でお伝えした通りです。
予防が難しいからこそ、「摂食障害かも!?」と早く気づくことが、とても大切です。

そこで、摂食障害かも!?と疑うポイントをお伝えします。

・こそこそしている
・学校に行きたくないと言い出す
・優等生だったのに、急に成績が落ちる
・スポーツなどで結果が出なくなる
・夕飯いらない(塾で食べたからいらない、など)
・急に料理・お菓子作りにハマる
・トイレが長い
・原因不明の体調不良が続く
・お弁当を急に、「自分でつくる」と言い出す
・自律神経失調症と診断される
・眠れないと訴える
・お金が足りないと言い出す
・食べログや飲食店のインスタばかり見ている
・急にカロリーに詳しくなる
・デパ地下で頻繁にウロウロしている
・コンビニに、1日に何軒も行っている
・これまでなら怒らなかったような些細なことで、すぐにイライラ爆発する
・長時間、スーパーの中を行ったり来たりしている
・外食時、注文するものが決まらない
・外出が大好きだったのに、「どこにも行きたくない」と言い出す
・片づけができなくなる
・お風呂に入るのが、「面倒くさい・入りたくない」と言い出す
・うっかりミスが続く
・「食べる量が分からない」と言い出す
・「空腹なのか、満腹なのか分からない」と言い始める
・急に、毛深くなる・・・etc.

これらのどれか1つが当てはまるからといって、必ず摂食障害と言えるわけではありません。

ですが、摂食障害の診断を受ける前に、実は何年も「摂食障害かも!?」と思える状態が続いている場合が多いです。

ハッキリした体重の変化がないタイミングで、早く周りの大人たちが気づいていくことが、とても大切だと思っています。

摂食障害かも!? と思った時に、すぐに「行動」しよう

摂食障害の予防が難しいからこそ、「摂食障害かも!?」と思った時には、すぐに行動に移していきましょう。

このブログでは、繰り返しお伝えしていることですが・・・

相性の良い治療者と出会うこと

です。

真っ先に、必要なことです。
摂食障害の回復には、必須です。

予防が難しいからこそ、「摂食障害かも!?」という段階で、すぐに「治るための行動」を開始すること。

もし、すでに摂食障害の診断を受けているなら、「なりふり構わずに」治ることを最優先していきましょう。

非常に残念なのは、摂食障害だと分かっていても、診断を受けていても、「その他」を優先してしまうことです。

・精神科なんて・・・という世間体
・そのうち治るし・・・という期待
・環境を変えれば・・・という思い込み
・ちょっと様子をみよう・・・という先送り
・「本人がやりたい」というから・・・という間違った方向性・・・etc.

摂食障害とは、病気です。
心の病気であり、難病です。

だからこそ、

自然治癒はありません。
環境を変えたり、彼氏ができたり、旅行に行っても、治るものではありません。

さらに、「やりたいこと」をまわりが許可してしまうことで、「治らなくてもいいや・・・」になりがちです。

摂食障害のままだと、やりたいことが出来ない現実。
これに直面させることは、摂食障害と自分と、きちんと向き合うチャンスでもあるからです。

「うちの子、摂食障害かも!?」と思ったら、ぜひ正しい知識を身に着けていきましょう。

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