過食がひどい時の対策*3つの時期*

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

過食が止まらない!

辞めようと思っても
もう終わり!と思っても

そわそわして
ドキドキして

落ち着かなくて
やっぱり食べ続けてしまう。。。

以前の記事、「過食は『敵』ですか?」をお読みいただいた読者さんから、こんなご質問をいただきました。

3つの時期に分けて考えていきたいと思います。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

過食は確かに辛いけど、綾子さんのおっしゃるように過食を許すことが一番治る近道だと思います。

なかなかうまくいかないけれど、綾子さんが過食がひどいとき心がけたことは何かありますか?
良かったら教えてください(^^)


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

過食がひどかったのは、いろんな時期にありました。

過食が続いて、ちょっと落ち着いている時期があって、また酷くなって・・・という繰り返しが、何年もありました。

なので、以下のように分類してお答えしたいと思います。


(1)過食が初めて起こった頃

(2)過食があったり、無かったりの頃

(3)人生最大の過食が連日あった頃

(1)と(2)は、ちゃんと対策しよう!と考える余裕はありませんでした。

なんとか、その場しのぎを続けていただけなのかもしれません。

その場しのぎであっても、有効だったのは、マッサージです。

食べたい食べたい!と思っている時
ちょっと食から離れる時間

ガチガチの固まった頭と心を
外側からほぐす時間

マッサージに行く前はイライラしていても
「マッサージ終わったら、過食する!」と思っていても

なぜか、マッサージの後には、そんな気持ちが消えていました。

また、管理栄養士さんとの栄養相談は、過食が始まってから何度も
受けるようになりました。

そして、過食の対策を1番よく考えた時期が、
人生最大の過食が起こっていた時期でした。

大学院を辞めて、将来の不安で押しつぶされそうな日々。

夜中になると
居ても立っても居られなくなり
コンビニに走っていました。

一晩に何度も過食することもありました。
あまりに早く食べたくて、会計した直後にパンの袋を引きちぎろうとして
店員さんに「店内飲食禁止!」と言われたこともあります。

その時の対策は・・・

*失敗談も含めて

・ダイエットゼリーを過食前に食べる
・お菓子作りをする
・寝ることを諦める
・実家に戻る
・就職を、一時保留にする

でした。

失敗だったのは、

ダイエットゼリーとお菓子作りです。

ダイエットゼリーでお腹を膨らませても
心は全く満たされず、一層過食の欲求が酷くなりました。

お菓子作りも、市販のミックスで作る簡単なものしか
アパートでは作れなかったので、「作るという満足感」も
ありませんでした。

一方、ひどい過食対策として上手くいったのは、
色々なことを諦めることでした。

寝ることも
一人暮らしすることも
就職することも

諦めたのです。

「寝なくていい!」と本気で思えたので、
眠れない不安が無くなりました。

実家に戻ることはイヤだったけれど、
1人でいることに不安が大きかったので、
それも「仕方がない」。

就職することも
無理やり働くよりも
今すぐ働かなくてもいいや・・・と思えました。

そんな沢山の「諦め」。

それは、これまでの生き方とは真逆でした。

「最後まであきらめない」
「粘り強く一生懸命」

そんな言葉だ好きだった自分から
「諦める自分」への変化。

これが、過食が治るための、「生き方」を変えた時でした。

・・・

今、治ろうとしながらも、
これまでの生き方を手放せないままになっていませんか?

過食だけ
体重だけ
心だけ

そんな別々・バラバラのものではありません。

1つ1つが重なりあって
1つ1つが影響しあって

あなたという「人」を作っているのです。

あなたの過食も、そんなイロイロが重なって起こっているのです。

だから、過食が止まらないなら、
あなた自身が、止まってあげましょう。

過食を辞めたいのなら、
あなた自身が、「これまでと同じ」と辞めてみましょう。

これからのあなたは、何を大切にして生きていきますか?