摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
体力と体重の関係。体力と心の関係。ぜーんぶをまとめて考えてしまいがちです。お互いに作用しあっているけれど、実はそれぞれの段階を踏んでいくと思っています。大事なのは、「体重だけで解決する」と勘違いしないことです。
さて、今回のメルマガ読者様からのご質問に回答させていただきます。
たくさんのご応募をありがとうございます(現在は、受付締切ました)。
*お断り*
いただきましたご質問の中から抽選で、回答しております。
こちらで理解できた範囲での回答になりますので、すべての状況を把握できていないことをあらかじめご了承ください。
取り上げますご質問の文章は、一部変更している場合があります。
他のブログ記事同様、アドバイスを取り入れる際にはすべて自己責任でお願い致します。
◆ご質問
体重が回復した後、体力面が回復するには時間がかかるとのことですが、心の回復と関係がありますか?
ご質問者さまが、どんなふうにお考えになるかは分かりませんが、よくある勘違いを中心に回答していきます。
「体重=体力」だと勘違いしていませんか?
よくある勘違いですが・・・
体重が増えれば、体力が戻る、と思いがちです。
けれど、冷静に考えてみてください。
肥満体の人は、体力がすごくある人でしょうか?
違いますよね。
体力があるどころか、身体が大きくなり過ぎれば、動くことが億劫になりがちです。
なので、生理が回復するように体重を回復させることは必要です。
ですが、体重が増えたからといって、自動的に体力まで手に入るものではありません。
体力と心の関係
もちろん、あります。
心が安定してこそ、食事が安定し、
食事が安定してこそ、生活リズムが安定し、
生活リズムが安定してこそ、体力が戻っていくのですから^^
体力の回復のために、仕事復帰は少しずつ進もう
入院していたのなら、
退院後、すぐにフルタイム復帰は賛成できません。
一歩一歩、段階を踏んでいくことで、安定した回復につながります!
例として順番を挙げます。
まず、家で過ごす。
家で、症状がなく、それほどのイライラもなく日常生活が送れることを確認しましょう。↓
出来れば、週1~2回の習い事。
これが、身体も心も慣らしていくためのステップです。↓
その後、アルバイト(もしくは、時間制限ありの職場復帰)。
↓
半年以上、症状が出ないことを確認しましょう。
↓
その後、話し合いの上で、フルタイム復帰です。
・・
摂食障害が長期化したり、何度も何度も入退院を繰り返している人たちの共通点は、こうした「段階を踏んだ取り組み」よりも、「いきなり復帰」をしてしまうことです。
だから、急にダウンするのです。
そして、「摂食障害を抱えながら仕事する」だったり「摂食障害と付き合って生きていく」という考え方に、私は反対です。
摂食障害は治る病気です。
治ることが当たり前の病気です。
当たり前なのだから、
きちんと終わらせてから、社会に貢献していきましょう。