摂食障害の「太った」とは体重が何kg増えたこと!?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

体重が0.1kg増えてパニック。。。

こうした声は、摂食障害のご本人様からも、対応に苦戦しているお母様からも、とてもよく頂きます。

そもそも、「太った」とは何なんでしょうか?
増えた体重とは、そのまま「太った」ことなのでしょうか?
今回は、そうした体重について考えていきます。

太ることが必要な人たち

まず、イヤな話題です。
イヤと感じる人が多い話題、という意味です。

拒食症の場合、大抵は「太ることが必要な人たち」です。

・自発的な生理がない
・生理が安定しない
・入院を告げられている(もしくは、●kgを下回ったら入院と言われている)・・・etc.

ココで矛盾が生じるのです。

「太らないと入院になってしまう」という気持ちがあっても、「太りたくない」。
「体重を増やさないと、生理が戻らない」と頭で分かっていても、『太った!』とパニックになってしまう。

摂食障害は心の病気です。
でも、身体という枠組みが先に必要です。

なので、「体重を増やさないといけない状態」は、カウンセリング適応まで、まだまだ道のりが遠い状態です。
当オフィスのカウンセリング基準は、こちらでご確認ください。

「太った」のか、一時的な「変動」なのか

体重って、何かをしていても、していなくても、増えたり減ったりはあると思っています。
原因がわかる時もあれば、分からない時もあります。

これは、摂食障害であってもなくても、言えることです。

長期的にみていかないと、ホントは「太った」のか「痩せた」のか分からないです。
だからこそ、「よく分からないまま」で、「様子見」ができることがベストだと思っています。

現在の私も、多少の変動はあります。
なぜか、排卵日の頃に増えやすいです。
でも、これも毎月では無いので、実際のところは排卵日が影響しているのかどうかも、よくわからないです(笑)。

過食で太り過ぎることも弊害だけれど。。。

以前のブログにも書いていますが・・・
「太っても気にしない」ということが、摂食障害のゴールではありません。

上記の「太ることが必要な人たち」もいますが、過食が続いてどんどん体重が増えていく人も中にはいます。

けれど・・・

私自身の摂食障害の経験や、多くの過食症のクライアント様とのカウンセリングを通して感じるのは、「太り続けてしまう人の共通点」です。

・太っている自分を諦めてしまう
・回復と適正体重になることを、別だと勘違いしてしまう。
・体重計に乗らなくなってしまう。
・心が変わるために、行動をしていない。
・無茶なダイエット(絶食を含む)を繰り返す。

つまり、どんどん太り続けることは、これらの逆をすればイイのです。
だから、「太り続けることは、防げる」と思っています。

逆とは・・・

・太っている自分を諦めない
・回復と体重が適正になることは、同時に必要
・体重計には、最低でも週1回は乗る
・心が変わるための行動を、できるだけ早い段階から開始する(カウンセリングなど)
・無茶なダイエットは「太りやすい身体つくり」だと考え、手を出さないようにする

です。

摂食障害の回復には、心も体重も大事です。
全体をみて、生き方を変えていくという視点を持っているでしょうか?



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