
*家族は一生懸命やっているのに、また過食…
「娘のために、できることは全てしてきました」
有名な病院にも連れて行きました。
効果があると言われれば、高額なサプリも買いました。
カウンセリングも、転地療法も……。
過食代だってそうです。
「お金がない」と娘がパニックになるのが怖くて、借金をされるよりはマシだと自分に言い聞かせて、生活費も、食費も、全て私たちが負担してきました。
愛情も、お金も、時間も。
私にあるものは全て、娘の回復のために注ぎ込んできました。
それなのに。
「なぜ、娘はいつまでも治らないのでしょうか?」
「なぜ、何年も同じ場所で苦しみ続けているのでしょうか?」
もし今、お母様が暗闇の中でそう問いかけているのなら。
今回のお話は、決して目を背けてはいけない「真実」をお伝えすることになるかもしれません。
摂食障害は、なぜ長期化してるのか
改めまして、こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
上記のような「娘が治るなら…と思って、一生懸命やってきたのに!」というお母様方に、たくさんお会いしてきました。
しかし…
摂食障害専門カウンセラーとして、
そしてかつて摂食障害当事者だった私として、お伝えします。
その「経済的なゆとり」こそが、皮肉にも、お嬢様の病気を長引かせている最大の原因かもしれないのです。
家族の経済力に守られてしまう摂食障害の現実
「お金があれば、良い治療が受けられて早く治るはず」
普通はそう思いますよね。
でも、この病気に限っては、その常識が通用しない残酷な現実があります。
人は本来、
「明日食べるものがない」
「働かないと住む場所を失う」
という極限の危機に直面して初めて、
「今のままではいられない」「治らなければ生きていけない」と本能で理解します。
しかし、ご実家に経済的な余裕がある場合、どうなるでしょうか。
お母様の優しさ、ご家族の経済力によって、
お嬢様は「守られて」しまっているのです。
「無理しなくていいよ」
「焦らなくていいよ」
「お金の心配はしなくていいから」
その温かい言葉と環境が、数年、十数年と続くうちに、お嬢様の中から「社会復帰を急ぐ必要性」を奪い去ってしまいます。
心の奥底で、無意識のうちにこう感じてしまうのです。
「治らなくても、生きていける」
「病気のままでも、ママが守ってくれる」
これを専門的には「疾病利得(二次的利得)」と呼びます。
病気でいれば、辛い社会に出なくて済む。
責任を負わなくて済む。
お母様が必死で工面しているその過食代やお小遣いが、結果として、お嬢様が「回復への危機感」を持つチャンスを、先送りにしてしまっているとしたら……?
ご家族の深い愛情が、皮肉にも「摂食障害であり続けること」をサポートしてしまっているとしたら……?
これほど切なく、やりきれない話はありません。
どうすれば治るの?
では、どうすればいいのでしょうか。
明日から突き放せばいいのでしょうか?
お金を渡さなければ、娘は治るのでしょうか?
もちろん、急激な変化は危険を伴いますし、単にお金がないご家庭のほうが治りやすいという単純な話でもありません。
大切なのは、「見捨てないけれど、巻き込まれない」という、非常に繊細な境界線を引くことです。
かつて私も、親のスネをかじり、
「治らなきゃ」と口では言いながら、
ぬるま湯のような環境に甘え続けていた当事者でした。
そんな私が、
「このままでは人生が終わる」
と震え上がり、本気で回復への一歩を踏み出すきっかけとなったのは、
母が私に突きつけ続けた「ある現実」でした。
経済的な援助と、親としての愛。
この難しいバランスをどう取り、
どうやってお嬢様の「治りたい」という気持を引き出せばいいのか。
その具体的なメカニズムと、ご家族ができることについて、詳しく書き記しました。
続きはNoteで詳しく解説しています。

