夏で食欲不振で過食!?夜中に増える過食衝動とは

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

過食でお悩みの方は・・・
最近、過食が増えていませんか?

昼間、暑くてたまらない。
昼間、食べたくない。
昼間、「もう過食なんて治ったかな」・・・

で、

夜になって、ちょっと食べ始めると、
一気に過食してしまう。

そんなパターンを繰り返していませんか?

とってもよくある話です。
私自身も、摂食障害時代は、ウツウツとした梅雨時から夏にかけて、過食も精神状態も悪化していたパターンがありました。

だからこそ、そのカラクリを理解することと、対策は必要です^^

(1)食欲不振に「痩せられるかも!?」と期待しない
(2)暑さと闘わない:私のヨガ失敗談
(3)過食を見直すより、毎日の食事を見直す

(1)食欲不振に「痩せられるかも!?」と期待しない

暑いから食べたくない。
あ、ちょっと体重減った。
このまま減るといいかも・・・

そんなふうにヘンに期待していませんか?

期待するから、
「暑さで食欲不振」を、心のどこかで喜んでいたり、
食べられない自分を、悲劇のヒロインのように感じたり、
減った体重にしがみついたり・・・

達成感や、「ちょっといい気分」が沸くことがあります。

そして、「食べれない・・・」から始まったことが、「食べない!」に変わっていくのです。

食べなくても平気!
食べなくてもいい。

そんなふうに日中を過ごして、
しばらくは平気かもしれません。

でも・・・

夜中に、食欲爆発していませんか?

冷たいものが気持ちイイから・・・とアイスクリームを食べ始める。
お菓子にも手が伸び、パンも始まり・・・

すごい量を食べているのに止まらなくて、
すごい量なのに、全然お腹がいっぱいにならなくて。

昼間はなーーーんにも食べたくなかったのに、
夜中の「ふとした瞬間」から始まってしまう。

私も経験済みです。

昼間と夜が、【別人】。
別人になってしまう自分が恐ろしかったです。

だからこそ、見直すこと。
それが以下の(3)です。

(2)暑さと闘わない:私のヨガ失敗談

今年は特別に暑いのかもしれませんが・・・
よくある勘違いとして陥りがちなことをご紹介します。

「身体を動かしたほうが、スッキリする」
「ダルイ時は、動いたほうがいい」
「汗をかいたら、リフレッシュできる」

少なくとも摂食障害の最中、こうした考えは【間違い】だと思っています。

理由は、拒食・過食・過食嘔吐をしている限り、普通の身体では無いからです。

拒食・過食・過食嘔吐というだけで、
身体を【不自然】に【酷使】してしまっています。

不自然に酷使されてしまった身体が、しんどいのは当然です。
しんどい状態で、普通の人のように動けば、さらにしんどくなるのも当然です。

でも・・・摂食障害の頃の私も分かっていませんでした。。。
当時の主治医も「動いたほうがいい」という意見だったので、間違った行動に出てしまったのです。

梅雨のウツウツとした時期。
身体も重たい。
心もモンモン・・・

動いたほうがイイって言われたし、
じゃあ、ヨガに行こう!

そう思い立って、ヨガレッスンへ。

ダルイ身体を無理やり動かした結果・・・
帰り道は、超・グッタリ。。。

動いたらスッキリじゃなかったのか。
どうしたら変わるのか。

そんな気持ちがグルグルと沸いていました。

・言われた通りにやったのに、上手くいかない。
・動いたらラクになるはずなのに、全く逆。

すごく落ち込みました。。。

それから何年も経った後、たどり着いた2つの結論。

【普通の身体とは違う】
【ダルイと闘わない】

普通の人は、もしかしたら動いてスッキリするのかもしれないです。
でも、摂食障害の身体は、拒食・過食で痛めつけているのだから、【違う】のです。

そして、ダルイことを必死に解決しようとするよりも、【闘わない】ほうがずっと良いのです。

暑いことも同じ。

暑い中、無理やり動いていませんか?
暑いのに、「自分は平気!」と思っていませんか?

その「ムリした状態」こそ、夜中の過食につながるのです。

暑い時
ダルイ時
しんどい時

ただ、横になる。
ただ、じーーーーーっとしている。
ぼーーーーーーーーーーっとテレビでも観る。

それが実は1番の「向き合うこと」なのです。

(3)過食を見直すより、毎日の食事を見直す

過食したら、次の食事をどうするか?
過食が始まると止められない。
過食を防ぐために、買わなければいいのか・・・

こうしたことを考えがちですが・・・
見なおすのは【毎日の食事】です。

過食について、ではなく、
普段の食事です。

暑いから、
食べたくないから、
「食べない」を選んでいませんか?

食べたくない自分を
「それでいいや」と思ったり、
体重が減ることを期待していませんか?

それが、夜中の過食を引き起こすのです。

夜中の過食を考える前に、
毎日の食事を考える。

アツアツのものは食べたくなくても、
工夫は出来るはずです。

私が摂食障害の頃、暑い時期は一層【米】がイヤになりました。

なんだか重い感じがして
なんだか食べたく無くて
【米】を避ける。

炭水化物が少ないから、
身体はフラフラ、
頭はぼーっと。

カンタンに出来るはずのことも、
全然できなくて、
すぐに片付くようなことも、
全然集中できなくて。

だから、ますます自己嫌悪に陥っていきました。。。

栄養不足は、
栄養を摂ることでしか解決しません。

当たり前で、
当たり前過ぎることです。

でも、摂食障害が長期化している人にとっては、分からなくなってしまうこと。

栄養を摂る。
栄養を摂る工夫を続ける。

それも、「暑くて食べられない自分」と向き合うことの1つなのです。

暑くて食べられない自分も
食べても食べても満足しない自分も。

どちらも自分。

どちらも自分で、
どーしようも無くイヤな自分かもしれないけれど、
それも自分。

どんな自分であっても、自分で自分を満たすって1番大事なことなんです。

食べても食べても全然満足できない・・・。
そんな時、コレを改めて見直してみてください。