摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
・拒食から体重が増えてイヤになっている方
・復職・復学後、友人・知人と再会するのがコワイ方
・体重が増えたお嬢様に、どう接したらいいか悩んでいるお母様
などに役立つ情報をお届けします。
やっと学校に行けたと思ったら、「ぽっちゃりしたね」。
久々に親戚に会ったら、「ふっくらしたね」。
拒食からの回復途中、こんな言葉に泣かされたことは、数知れず。
私もたくさんの経験をしています。
何度もあります。
そして、家族も含め、「分かってくれない人」ってこんなにも多いんだと思い知らせされました。
キズつく気持ちを自分で否定しない
「太ったね」と言われた時、どんなお気持ちでしょうか？
・悲しい
・ガリガリの痩せのままがよかった
・こんなに頑張ったのに
・そんなに太っているの？
・もっと体重が増えたら、何て言われるんだろう？
きっと、いろんな想いがグルグルと頭の中を駆け巡っていることと思います。
私は決して、「悪気があって言ったんじゃないよ！」なんて、言った人をフォローするような気持ちはありません。
なぜなら、あなたを傷つけた言葉に変わりはないからです。
だからこそ、あなたは、あなた自身で、「今の気持ち」を受け止めてあげましょう。
「こんなふうに思ってはいけない」
「治るために、頑張らなければ！」
そうやって、自分を責めてしまうと逆効果です。
今、あなたは、あなたの味方になってあげること。
つらかったね。
いやだったね。
そんなふうに言われちゃったんだよね。
投げ出したくなるのも、当然だよね。
これからのこと、もっと不安になるよね・・・etc.
こうした言葉を、あなた自身にプレゼントしてほしいのです。
あなたの心を守れるのは、あなた自身なのですから。
摂食障害の「回復途中」を意識する
今の立ち位置を、再確認していきましょう。
今、まわりから言われて心がズタズタにキズついてしまっているのなら・・・「治った」といえる状態ではありませんよね？
「治った」という言葉は、とても曖昧です。
だからこそ、当オフィスでは摂食障害の卒業として、以下の２つの基準を設けています。
・症状ゼロ
・学校・仕事などの社会生活がムリなく継続できること
この２つが半年以上続いて、はじめて卒業になります。
症状ゼロとは、拒食・過食がないこと、さらに生理の自然回復など、身体の状態からくる不調がないことを意味します。
今のあなたは、この卒業まで、あとどれくらいありますか？
摂食障害の卒業に、いつまでにたどり着きたいですか？
「太ったね」「ぽっちゃりしたね」という言葉は、あなたが、「摂食障害の人」として生きている時に、多発しやすい印象です。
「摂食障害の人」に見えるから、もっと病気の頃と比べた言葉が出るのではないでしょうか？
なぜなら・・・
一般的な会話で、見た目の話題をストレートにいうでしょうか？
体重の話題をするのも、摂食障害だから。
「太った」「ポッチャリ」という言葉も、以前のガリガリの身体が印象的だからではないでしょうか？
普通、友達とランチしながら喋るとき、相手のオシャレな洋服を話題にしても、相手の体型を指摘することなんて無いはずです。
あなたは、いつ、摂食障害を卒業していきますか？
あなたは、いつ、「摂食障害の自分」を辞めますか？
摂食障害からの卒業後、変化するもの
これは、私の経験談ですが・・・ホントに回復した後、まわりからの言葉が変わっていきました。
摂食障害の頃を知る友人たちからは・・・
「今のほうが、ずっとキレイ」
「あの頃、本当ヤバかったよ」
「いっつも楽しそう」
治った後、知り合った友人たちからは・・・
「なんか、全然、フツーだよね（笑）」
「ホントに病気だったの？」
「摂食障害だったなんて、信じられない！」
どこにも、「ぽっちゃりしたね」「太ったね」という言葉は無いのです。
そんな言葉は、フツーの人の日常会話では無いのです。
「元気になったね！」という言葉はあります。
摂食障害の頃だったら、傷ついていたかもしれません。
「元気＝太った」という図式になり、「『太った！』と言われているんだ・・・」と落ち込んでいたかもしれません。
もしくは、「元気なのに、無職の自分」を責められているように感じたかもしれません。
けれど、今の私には、「元気になったね！」は嬉しい言葉です！
元気だから、仕事ができる！
元気だから、生きていることが楽しい！
元気だから、もっと楽しい！
私の中で、価値観が変わっていったことで、傷ついていた言葉も、誉め言葉に変わっていった」のです。
・・・
今のあなたは、周りからの言葉に傷ついて、「治る」を諦めようとしていませんか？
治ってよかったと思える日。
あなたにも、ちゃんとやってきます。
私が「摂食障害が治って幸せですか？」と聞かれるときに、お伝えしていること。