カウンセラー中村綾子です。
大学共通試験テスト、始まりましたねー。
また中学受験も、すでに始まっていますね。
私もつい先日まで第3回公認心理師試験の受験生だった立場から、改めて受験について考えるようになりました。
最近読んでいる本3冊をご紹介します。
中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール [ 安浪 京子 ]
二月の勝者 -絶対合格の教室ー 1 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]
シリーズなので、2巻目を購入して、直後に・・・読み終えてしまいました(笑)
二月の勝者 -絶対合格の教室ー 2 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]
*画像をクリックすると、商品ページをご覧いただけます。
上記の3冊は、どれもこれもホントおすすめです!!
今年受験であっても、受験でなくても。
受験生本人よりも、ご家族のほうが、読み応えを感じるかもです。
私は摂食障害専門カウンセリングを通して感じているのは、
受験前の親子関係が、どんな受験をするか?に影響する。
さらに、
どんな受験をしたか?が、その後の親子関係に影響する。
ということです。
だからこそ、受験情報というより、親子関係・家族関係にまつわる受験本は、とても興味深く読んでいます。
受験とメンタル不調
これまでカウンセリングでお会いしてきた方の中には、受験前後からメンタルを病んでいて、摂食障害の発症前の方も、発症したままある意味無理やり受験だけ突破してしまった方も多くいらっしゃいます。
なんとなく不調を感じながらも、受験だからそうは言っていられない。
受験さえ終われば、希望の大学にさえ入れば、気持ちも変わるかもしれない。
という方もいれば、
不本意入学(第2志望以下など)で、モンモンとした気持ちのまま上手く新生活がスタートできない。
高校時代は、「みんな一緒」だったから過ごせた生活が、「将来何がやりたいの?」と言われて急に困ってしまう。
という入学後の悩みの方もいます。
もしかしたら、今の時期的にはあんまりいらっしゃらないかもしれませんが・・・
・勉強しても勉強しても、成績に反映されない(むしろ急降下してしまう)。
・やる気があるはずなのに、なぜかつい遊んでしまう自分が理解できない
・急に勉強に対して、意欲が失せてしまった・・・etc.
という方もいるかもしれません。
私の公認心理師試験の受験勉強中には、結構当てはまりましたね(汗)。
一般的なアドバイスが逆効果になる時
一般的な叱咤激励メッセージは、逆効果のアドバイスになりがちです。
・頑張っているのに「もっと頑張れ!」と言ってしまったり(言われたり)
・やる気がないわけじゃないのに、「やる気は勉強してこそ、出てくるもの」と聞いたり(言われたり)
・意欲が失せたことを、「やる気がない」と解釈したり(解釈されたり)
ということが起こると、ますます悪循環に陥ってしまいます。
私自身も、ホント受験勉強中には、一般的なアドバイスばかり見聞きして余計混乱してくるという・・・よくない状況に陥りそうでした。
幸いにも、どうにか立て直して、受験日までこぎつけることができました。
つい最近まで、受験生だったからこそ、今の受験生のメンタルがしんどいことが理解できます。
コロナ禍の受験という、初のストレス
コレ、今年が初めてですよね。。。
何十年前から、受験というものがありました。
何十年前から、受験うつという言葉もありました。
でも、コロナは約1年前(2020年初め)からの話です。
同時に、今のコロナ禍という前代未聞の時代は、今の受験生しか感じたことのないストレスなのです。
・コロナに感染して受験できなくなったらどうしよう
・前日まで元気でも、当日発熱したらどうしよう
・友達と一緒に勉強したいけど、感染リスクが上がるかな・・・
こうしたことを考えるだけでも、大きなストレスですよね。
私の第3回公認心理師試験では、特例として「欠席者に受験料を返金する」という措置がとられました。
実際、「受験を見送ることにしました」というSNS投稿を多く見たり、当日の試験会場にも空席が目立ちました。
私自身が受験するということに揺らぎはなかったですが、正直、受験を辞めていく人達を見聞きするのは心が痛かったです。
それぞれの事情をかかえ、苦渋の決断だったとは思いますが、今のコロナ禍という異様な時代をさらに実感させられる・・・そんな気持ちになりました。
だからこそ、今の時代は、コロナに感染していなくても、予定通り受験をする人にとっても、特別にストレスがかかる時代と言えるのではないでしょうか?
これまでの叱咤激励メッセージや、一般的な受験アドバイスが通用しない時代。
私は、受験生だった立場からも、カウンセラーとしての立場からも痛感しています。
だからこそ、専門家。
受験にまつわるメンタル不調は、専門家のチカラを借りていきましょう^^