入院経験者として、拒食症の克服経験者として、摂食障害専門カウンセラーとしてお伝えしたいこと。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
いつの間にか体重が減ってしまったという場合もあるでしょうし、風邪などの身体的なきっかけでどんどん食べられなくなって体重が減っていた場合もあるでしょうし、明らかに自分で食べなくなった…という場合もあるかと思います。
体重が極端に減った状態を低体重といいますが、低体重では何㎏から入院になるのでしょうか。
⇒【ご家族向け】拒食症の入院なしで、自宅で治してあげたい…という方へ
拒食症の入院:体重の基準はバラバラ…
全国各地のクライアント様がいらっしゃいますが…
入院体重も
退院体重も
実は、かなりバラつきがあります。
かなりの低体重にも関わらず、通院だけを何年も続けている場合もあります。
拒食症の入院は、何のためか?
きっとご家族にとっては、
・見ていられない
・家だと何かと理由つけて食べない
・早く治ってほしい
といった理由で、「家よりも入院で!」という気持ちになりがちです。
しかし、こうした理由で入院するのは「ご家族のため」の入院になってしまっています。
入院は、お嬢様自身が治そうという意思で取り組まない限り、入退院を繰り返したり、拒食・過食を繰り返したりする結果につながりかねません。
「とにかく入院!」という考え方もありますが、「何のための、誰のための入院なのか」を今一度かんがえましょう。
拒食症:入院すれば食べられるようになる!?
入院すれば食べられるようになるのか…
これはYESでありNOでもあります。
・鼻からチューブ(経鼻栄養)がイヤだから、無理やり食べた
・体重が増えないと退院できないから、食べるしかなかった
という声は、非常に多いです。
時には、退院したい一心で、「治ったふり」をしてしまう場合もあるようです。
「もう太ることは怖くありません」
「体重なんて気にしていません」
「食べることが楽しいです!」
という答を元気いっぱいで言ってしまう場合もあるようです。
そして、退院後…
言うまでもなく、拒食症は通り(もしくは悪化)してしまうのです。
たしかに、1日3食決まった時間に食事がほぼ自動的に提供される環境は、「何を食べればいいか考えなくていい」ことで、ラクになることもあります。
私自身も入院した翌朝は、当時としてはものすごく珍しく(たぶん日本に帰国してはじめて)、ふつうの食パン2枚を完食していました。
出されれば食べられる
自分でえらぶと食べられない
と、思ったのですが…
それは入院翌朝だけのことでした(^^;)
その後は、苦痛でしかない栄養剤(エンシュア)を強制的に飲むことになりました。。。
詳しくはYouTube動画をご覧ください。
拒食症の入院:ご家族にできること
拒食症の入院について、基準となる体重はやはりバラバラのようです。
ご家族がキケンを感じたら、スグに病院につれていくことを強くオススメします。
一方で、お嬢様が入院してもいずれ退院しますし、「入院ではなく通院で様子を見ましょう」と主治医の先生が判断される場合もあります。
いずれの場合でも、おうちでの接し方・過ごし方は、拒食症の回復のカギです。
ご家族が今すぐできることは、摂食障害の専門家とつながることではないでしょうか?
当オフィスでは、小学校低学年~20代のお嬢様を持つお母様からご相談いただいています。
拒食症の回復のために、おうちで出来ることを一緒に考えていきませんか?
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