拒食症・過食症の長期化・慢性化を防ぐ唯一の方法!

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

6月7日で、歯の矯正生活が丸1年を迎えました!
開始時は、とても大変だったので、感慨深いです(涙)。

自分の歯並びは、ずーっと前から、なんとなく気になっていたことですが・・・

ことの始まりは、昨年1月。

1月:歯の矯正をしよう!と決心
2月:初の矯正歯科で、初回カウンセリングを受ける(計3ヶ所)
3月:検査
4月:矯正の治療方針の話し合い
5月:口腔外科で抜歯
6月:矯正開始!

決心から、実際の開始までが半年。
待ちくたびれるほど、長かったです。

そんなに時間がかかっても、私が選んだこと。
選ぶために、ネット検索を続けて、矯正歯科ではお馴染みの「初回カウンセリング」で比較検討して。。。

いろんな方向から、慎重に考え、悩んできました。
実際の開始後から、さらに悩みは増えていきました。

痛み
違和感
食べ物制限・・・etc.

ハーブティーが好きでも、マウスピース装着時間は、飲めないのです。
飴もダメ、ガムもダメ。

摂食障害回復後、完全に自由になった食生活に、禁止事項ばかりの生活が戻ってきました。。。

開始時は、ほんとうに心が折れそうでした。
折れそうだったけれど、続けてきてよかったです!

続けているからこそ、この1年がとてもあっという間だったのです
続けてきたからこそ、歯並びの変化がハッキリと分かるのです。

摂食障害が治ることも同じです。
病院やカウンセリングに通い続けることは、時として多くの苦痛が伴います。

行きたくないという気持ち
分かってもらえないという気持ち
治っていかない自分への苛立ち
このまま続けていて治るんだろうか?という不安

摂食障害の最中には、誰しもが「やめたい」という言葉が頭に浮かんだ経験があるはずです。

でも、辞めたら終わりです。
摂食障害の回復が、終わり。

摂食障害の治療者を転々とすることは、またゼロからのスタートになります。
治療していない期間が長い方こそ、慢性化・長期化している印象を受けます。

つまり・・・

続けることが摂食障害の長期化・慢性化を防ぐ唯一の方法なのです。

摂食障害の治療を続けるために、出来ること。
3つのコツにまとめました。
ぜひ、メモしておいてくださいね^^

■摂食障害の治療を続ける3つのコツ

(1)「治療者えらび」を慎重に、真剣に。

(2)摂食障害が治る『年数』を考える

(3)いろんな気持ちが沸いて当然!話し合うチャンスに変える

(1)「治療者えらび」を慎重に、真剣に。

続けるためには、まず、「治療者えらび」が大事です!

ホームページを見て、「摂食障害」という単語が目に留まったから、「ここにしよう」と決めていませんか?
紹介状を貰ったから、何も考えずに「信頼できる先生」と思っていませんか?
家から近いから、という利便性だけで、「いいところ」と思っていませんか?

私は、あなた自身が、「えらぶこと」にじっくり向き合ってほしいと思っています。

ホームページで「摂食障害」という単語があっても、摂食障害についてどんな考えなのか、分かりません。
さらに、摂食障害についての考えと、摂食障害の治療方針は違います。

どこに行ったらいいのか分からない時、紹介状は「頼みの綱」に思えるかもしれません。
でも、「頼みの綱」を書いた先生が、患者としての経験から「いい病院」を選ぶことは稀です。

家から近いことは、便利です。
でも、「近いこと」は、友人・知人の目にとまるリスクもあります。

考え出すと、どんどん出てきます。
いくらでも出てきます。

「治療者えらび」のために、事前にしっかり考えることなのです。

しっかり考え
ちゃんと納得

いくつも比較検討して
「やっぱりココ!」

そう思えるまで、トコトン選び抜いてほしいのです。
気の遠くなる作業ですが、この作業自体も、自分の心と向き合うことなのです。

(2)摂食障害が治る『年数』を考える

まず、摂食障害をカンタンに考えないでいてください。

私が考える、摂食障害の回復ゴールとは以下の2つです。

・症状ゼロ
・安定した社会生活

社会生活とは、学校や仕事です。
年齢相応の生活がフツーになることです。
今、学校に行けれていない・仕事を転々としてしまうという状態なら、摂食障害の症状だけではない課題も多く抱えているのです。

だから、『年数』です。

何年、続けられますか?
何年で、治りたいですか?

上記の(1)の「治療者えらび」の時にも言えることですが・・・
心が揺らぐ時にも、立ち返ってほしいことです。

まだ治らない
何も変わっていかない
自分は治らないのかな・・・

そんな気持ちが沸いた時こそ、「何年」を意識するか、です。

開始から数か月で「治らない」と言っていませんか?
摂食障害を治療していない期間が長ければ長いほど、治るための年数は、当然長くなります。

何年で治るのか、
何年で治ることを目指すのか、

こうしたことを1つ1つ話し合っていくことも、自分と向き合うために意味があるのです。

(3)いろんな気持ちが沸いて当然!話し合うチャンスに変える

これが、非常に大事なことです。

長い摂食障害の治療期間には、いろんなことが起こります。
いろんな感情が沸いてきます。

気持ちを分かってもらえない!と感じる時も、
自分が前進しているのかどうか手ごたえが感じられないことも、
治療者に不信感が沸くことも、
全くやる気が沸かなくなることも、
「治ろう」と考える事自体、イヤになることも・・・etc.

だからこそ、話し合ってください。
あなたが(1)のように、慎重に真剣に選んだ治療者なのですから。
今の気持ちを、ちゃんと言葉に出してみてください。

1番ダメなのが、「なんとなく」足が遠のくことです。

いろんな感情が沸いて続けることに迷った時、あなたが乗り越えること。
それは、何が「イヤ」なのか、ハッキリさせることです。

何がイヤなのか。
いつから「イヤ」だと思ったのか。
「イヤ」じゃない時は、どんな時なのか。
「イヤ」と感じた時、自分に出来ることは何か・・・etc.

次に、言葉で表現する、ことです。

「なんとなく」足が遠のくのではなく、
「私は◯◯と感じた」
「私は▲▲という気持ちになった」
「その理由は、・・・だから」

症状で訴えるのではなく、
なんとなく足が遠のくのではなく、
ちゃんと言葉で伝えることです。

言葉で伝えることを避けてしまうと、
ほぼ必ず、繰り返します。

最初だけ、上手くいって、
少し時間が経つと行き詰まりを感じて、
なんとなく、終わり。。。

こうした方は、大抵、他のことも「なんとなく」になっている場合が多いです。

1つ1つが終わりに出来ない人。
自分で自分の決断に責任が持てない人。
だから、繰り返してしまうのです。

続ける人の割合。
この写真が、続けることの難しさを物語っています。
摂食障害とは無関係なセミナーでも、こう教えてくれました。
今のあなたは、「続ける人」になっていますか?