摂食障害を友人に言う?言わない??

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

新学期ですねー。
2番目の甥っ子が、小学校入学です^^

一応、入学祝いは贈っているものの、
離れて暮らしていると、残念ながら実感が薄いです。。。

さて、新しい環境でよくある悩み。

摂食障害のことを、友達に話すの?話さないの?です。

私は、「話すべき!」とも言わないです。
でも、「隠すべき!」とも思っていないです。

カウンセリングでよくお伝えしています通り、
「本音で接すること」が、友達関係でもベストだと思っています。

まずは、私の経験談。

何でも話していたので、私の友人はすべて知っています。
摂食障害のことを言う・言わないと考えたことがありませんでした。

診断を受ける前から、ずーっといろんなことを話していました。
そのため、「摂食障害のことを伝えよう!」と意識したことはありません。

いつもの話の中に、
「ツライ」があり、

いつもの話の中に、
「親とケンカして、その勢いですっごい食べちゃって」と言っていました。

さらに、友人とランチ予定の日に早朝に過食してしまい、ドタキャンしたことがあります。

その際も、メールでそのまま伝えていました。

「ごめんね。今朝すっごい食べちゃったから行けれない。
ホントごめん。」

友人は、こんなメールを返信してくれました。

「いいよ、ランチはいつでも行けるから、
また綾ちゃんが元気になった時に行こう。
私も今日はなんだか頭が痛かったから、ゆっくり出来てちょうどいいかも。」

過食でドタキャン。
何度迷惑をかけたかわかりません。

でも、上記のような言葉を、友人はいつもいつもかけてくれました。

・・・

私は、どんな友人にも摂食障害のことを赤裸々に伝えるべき!なんて
思っていません。

友人を選ぶことも、あなた自身の選択です。
さらに伝え方がとても大事だと思っています。
長く続く友情のために、以下の3つのヒントにまとめてみました。

(1)友人を選ぶこと
(2)症状を伝えることは、重要ではない
(3)本音で付き合うから、長く続く

(1)友人を選ぶこと

ココが1番大事です!

摂食障害のことを話す友人は、1番信頼できる人を選んで欲しいと思っています。

治るということは、
普通の生活に戻っていくこと。
普通の生活を普通にしている友人。

そこが大事です!

摂食障害同士で話していくことは、一時的に居心地のいいことかもしれません。
でも、長いスパンで考えるとあまりオススメではありません。

(2)症状を伝えることは、重要ではない

摂食障害のことを友人に話す、というと
「食べて吐いていることを言うんですか?!」とご質問をいただくことがあります。

大事なのは、心です。

症状をそのまま言うだけでは、相手が戸惑ってしまうかもしれません。

辛いから、食べて吐いてしまう。
苦しいから、食べものを受付なくなってしまう。

その「つらさ」「くるしさ」こそ、信頼できる友人に吐き出すのです。
症状そのものよりも、ずっとラクになるはずです。

(3)本音で付き合うから、長く続く

摂食障害のことを、一切話さないで友人関係を続けていくことも可能かもしれません。

でも、言いたいことが言えない友人関係は、いつか苦しいものになってしまうのではないでしょうか?

つらいことも
イイことも、
その度に話す。

本音で接するから、
お互いに本音が分かり、
長ーーーーく続いていくのです。

・・・・

私は、ずっと摂食障害の治療を続けてきたことが、治った理由だと思っています。

でも、治療を続けてきたのも、いろんな愚痴をその場その場で聴いてくれた友人の支えがとても大きかったです。

愚痴を吐き出していたからこそ、治ることを諦めずに回復できました。

今、回復を諦めそうになっているあなたに、こちらのメッセージを贈ります。