生理が無いことはフツーじゃない!!摂食障害の回復を都合よく解釈していていませんか?


摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

生理が止まってしまった。
生理が来たり来なかったり。
そういえば、いつから来ていないんだろう。。。

でも、放置。

生理が無くても痛くもかゆくもないから。
生理が無くても、別に今すぐ妊娠したいわけじゃないし。
生理が無いから、ナプキンとか買わなくていいし。

別に困らないから、放置。。。。

そんな生活も「感覚」も当たり前になってしまっていませんか?

そこが、摂食障害の病的心理だと思っています。

ホントは大事なことを大事だと思えない。
自分にとって大切なことを大切だと思えない。
そして、家族も「なんとなく」で流してしまっている。。。

こうした考え方を変えることも、
体重・体型がフツーになることと同等に大切なことなのです!

私が摂食障害の卒業基準としてお伝えしている2つのこと

私のカウンセリングでの卒業基準であり、摂食障害の卒業と考えるのは・・・

・症状ゼロ
・安定した社会生活

これらを、都合よく勘違いしていませんか?

症状ゼロとは・・・

・体重が普通の範囲(痩せすぎNGだけではなく、太りすぎもNGです)
・自発的な生理が回復し、定期的に来ている
・「食べること」も普通。
・活動量も普通。
・心も、安定。

摂食障害は心の病気です。
けれど、食の症状だけに注目されがちです。

さらに、無月経(自発的な生理がないこと)も、病気です。

体重が少なすぎても生理は止まります。
でも、体重が普通でも、多すぎても生理が戻らない方はいらっしゃいます。

心の状態も、「症状」の1つなのですから。
心の回復が追い付いていない場合、体重だけが戻っても生理の回復が難しいことがあります。

生理は「あるべきもの」

生理って、「あるべきもの」ですよね?

生理があっても、特別ほめられないし、
生理が来ても、誰からも認められません。

でも、思春期以降の女性であれば、ほぼ全員に生理が来て、毎月「あるべきもの」です。

このブログを読んでくださっている方の多きは、
手足が当たり前のようにあって、当たり前のように動くことと思います。

手足が「あるべきもの」です。
あっても、ほめられないし、
誰からも何も言われません。

でも、「あるべき手足」が怪我などで一時的に使えなくなると、
それだけで不自由さも苦痛も、とても大きなものになります。
不自由さや苦痛は、「イヤなこと」です。

だから、「あるべきもの」が無いことって、ホントは「イヤなこと」なのです。

摂食障害の回復を一部分で見ないこと

摂食障害とは心の病気です。
でも、身体は大きな被害を受けています。

心の不調

 ↓

食・体重へのこだわり

 ↓

栄養状態の悪化

 ↓

身体へのダメージ(倦怠感や無月経など)

生理が止まるということは、
身体へのダメージの1つにすぎません。

身体へのダメージを無くす・減らすには、
【心の不調】【食・体重へのこだわり】【栄養状態】という
前段階もすべて回復していく必要があるのです。

だからこそ、摂食障害の回復を、どこか1ケ所だけで判断しないことはとても大切です。

そして、身体へのダメージで忘れがちな部分があります。
特に過食・過食嘔吐の方にとっては、とても深刻なのです。
あなたの歯は、大丈夫ですか?