摂食障害専門カウンセリングが「働き方」にチカラを入れる理由


摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

当オフィスの摂食障害専門カウンセリングでは、20代の「働き方」にチカラを入れています。
その意味でも、一般的な心に寄り添う・傾聴を中心としたカウンセリングとは、大きく異なると言えるかもしれません。

仕事。

これは、私の摂食障害が治りつつあった時期、1番大きな壁でした。

寝たきりの病人ではない。
でも、連日の残業も飲み会も平気な人とは違う。

どちらでもなくても、
どちらにも所属していない自分。

それが、「仕事」を考えた時、どう選んだらいいのか、一体自分には何が合っていて何が出来るのか、本当に分かりませんでした。

同時に、「摂食障害の回復途中で、ムリしない働き方を一緒に考えてくれる人」が居ないという現実に、気が付いたのです。

心療内科・精神科でよく言われること。
「ムリしない程度に」

でも、ムリしないって、どれくらい?
普通の人は、全くムリしていないの?
自分のムリしている感覚と、身体が感じるムリの段階。

分からないことがいっぱいでした。

だからこそ・・・「仕事」というものが、とても大きな壁で、とてつもなく大変なものだと思い込んでしまいました。

とてつもなく大変なものに挑む勇気も気合もない。
だったら、摂食障害が治らなくてもいい・・・そんな逆戻りを、何度も何度も経験してきました。

摂食障害は、激しい症状が治まってから、「生き方」を考える作業が始まります。
20代の「働き方」とは、「生き方」そのものではないでしょうか?

どんな仕事があるの?
どんな働き方があるの?
仕事を考え始めていいタイミングと、
実際に仕事を初めていいタイミング。
心と体のブレーキをかけるコツ
将来設計を視野に入れた、「今の仕事」・・・etc.

摂食障害と仕事について、話し合うことは、とても沢山あります。
だからこそ、摂食障害専門カウンセリングでは、「働き方」について多くの時間を費やすことをとても大切にしています。

無職の期間、ブランクがある場合、どうするか?

どんなアルバイトでも、求められるのが、履歴書の提出。
これが、ちょっと困りものです。。。

学生でもない、社会人でもない期間がある方にとって、
最初の大きなハードルなのではないでしょうか?

ブランクがある場合、面接でどう答えるか?

正直に話すしかありません。
同時に、今は、治っていることをハッキリ伝えることです。

つまり・・・

治っていない限り、「治っています!」と言えないのです。
だから、ブランクの期間を悔やむ前に出来ること。
それは、1日も早く治ることです。
結局は、そこに戻るのです。

飲食関係は、避けるべき?

よく言われることですが・・・

・飲食店につとめると、過食になってしまう。
・食べ物関係以外の職場のほうがいい
・摂食障害の人は、飲食店の仕事に向かない・・・etc.

私は、こうした意見に賛成ではありません。
むしろ、飲食店で働くことぐらいで、過食になるのであれば、それは「まだ仕事をする段階ではない」という意味なのです。

仕事を選ぶ自由はあります。
でも、どんな仕事でも、休憩時間はバラバラだったり、休みが不規則だったり、急な残業を言われたり・・・
いろんな「摂食障害の引き金になりそうなこと」は、たくさんあるのです。

「引き金になりそうなこと」で、実際に過食に陥ってしまうのなら、まだまだ回復の途中、という意味なのです。

「正社員になること」だけが「働き方」ではない。

これは、私が長年気づかなかったことです。

仕事=どこかに就職しなければ・・・と思っていました。
そして、「働く=バリバリ働く」ことが、全てでした。

けれど・・・
働き方って、本当はいろんなカタチがあるのです。
私は、自営業という働き方を選んでよかったと思っています。

自営業だから、誰かから指図されることはありません。
自営業だから、営業時間も日数も自由です。
自営業だから、「お付き合い」の飲み会もありません。

でも、自営業という働き方をカンタンに考えてしまう人が多いのが気になります。

■自営業として最低必要な2つのこと

・健康な心身
・自営できるだけの「何か」を身に着けていること

当たり前ですよね。
書き出すまでもないほど、当たり前のことですよね?

でも、起業女子という言葉が流行る世の中、自営業で生きていくことがとてもカンタンでかるーく考えてしまう人たちが多いのも事実です。

摂食障害の方が忘れがちなのが、「健康な心身」。
自営業であっても、なくても言えることですが・・・

身体と心が健康でない限り、適切な判断はできません。
身体と心が健康でない限り、本当の集中力は発揮できません。
身体と心が健康でない限り、「お客さん」は喜ばないのです。

いずれの場合も、摂食障害の症状がゼロになった後の話、として考えてほしいと思っています。
だからこそ、まずは治ること。
卒業クライアント様が、今摂食障害に悩むあなたに贈るアドバイス。