【私の摂食障害経験談】はじめて心療内科に行くまで

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

母親カウンセリングで、私の拒食症時代の経験談についてよくご質問をいただきます。

「どうして病院に行こうと思ったのですか?」

特に、「うちの娘、全然治そうとしないんです」「病院は絶対イヤ!と言うんです」というお悩みを持つお母様方から、よく頂くご質問です。

私の経験談の中でも、「はじめて心療内科を受診するまで」だけに焦点を当ててお届けします。

(1)不調の始まり

*母校・ビクトリア大学のポストカード。

カナダ留学時代です。

交換留学時は、
偏った食生活で、1年で体重が10kg増加しました。
ホームステイのストレスからも、「隠れ食い」がありました。

その後、カレッジ・大学へと進みましたが、
貧乏留学生だったので、削るところは食費しかない!と思い詰め。。。
「食べない生活」でした。

クリスマスに一時帰国した際、
夜中に急に嘔吐。。。

救急外来受診、そして休学した時期もありました。

この時「胃潰瘍寸前の状態」と診断されていました。
その後、卒業までの数年間、ずーっと胃の調子が悪く、体重も40kgを切るようになりました。

(2)さらに悪化を感じた時期に行ったのは、胃腸科でした。。。

帰国し、直後の大学院入試で合格し、ようやく一休み・・・。
ですが、この時期、さらに体調が悪化していきます。

今から思えば、すべて摂食障害の症状でした。
薄々、気づきながらも、受診をしていたのは胃腸科でした。

胃の調子さえ良くなれば、
食べられるし、
体重も増えるし。

そう本気で思っていました。

(3)摂食障害と分かりながら、別のクリニックに行った理由

帰国から4~5ヶ月後、
さらに体重減少でフラフラに。。。

摂食障害・拒食症という病名は、心理学の授業で習いましたので、自分では分かっていました。

けれど・・・
心療内科という名前に抵抗があり、当時はまだ「ネット検索で病院に行く」ということに馴染みがありませんでした。

なので、受診したのは婦人科クリニックです。
以前から行ったことのある婦人科クリニック。
そこで、無月経だけの治療をしようと思い、受診したのでした。

結果は・・・
「低体重すぎて、治療できない」

今から思えば、超・良心的な対応です。
低体重にも関わらず、キケンとも思えるホルモン治療をする医師が多い中、とても誠実だったと思います。

でも、当時は「治療してくれないなんて!」と思っていました。
その婦人科の先生からいただいた紹介状で、初の心療内科に行くことになりました。

(4)紹介状を信頼したのが最大の失敗。

紹介状をもらった。
だから、心療内科の先生は、とってもイイ先生に決まっている!
ちょうど、家からも近いし、良かった良かった!

そんな気持ちだったのが、最大の失敗です。。。

自分で、そのクリニックについて調べず。
自分で、受けたい治療法を考えることもなく。
自分で、他の病院・クリニックと比較検討することもなく。

ただただ、
紹介状を【鵜呑み】にしていました。

だから、受診すると、
言われるがままに、処方された薬を飲み、
体重測定ばかりの通院が始まったのでした。。。。

この頃、本当に感じたのは、

心の病気なのに、心を診てくれないです。

私が、1番最初に心療内科を受診した時から、12年以上経過しています。
残念ながら、今も、多くの病院で同じやり方を見聞きしています。

自分で考えるということ。
自分で調べるということ。

他人の情報を鵜呑みにするより、
ずっと大切なことです。

さらに・・・
私が、摂食障害の回復には、◯◯療法といった特殊な治療法は必要ないと感じています。

回復に必要なのは、治療者とあなた自身の相性なのです。

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