摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
家に食べ物があると食べてしまうから、
買い置きはしない。
見えるところにあるとダメだから、
家族の外出時には、全部隠しています。
一人暮らしだと「買わないから無い、無いから食べない」が出来たのに、
実家だとたくさん食べ物があるから治らない・・・
こんな大きな間違いをしていませんか?
結論からお伝えすると、、、
過食が回復するために、
家に「買い置き」は必要です!!!
買い置きの量は、それぞれのご家族で異なるかと思いますが、摂食障害の発症前と「同じくらい」が、ご家族にとっても「ふつう」ではないでしょうか?
わざわざ買い置き無しの状態を作ることは、「無菌状態」を創り上げていることです。
仮に家の中を無菌状態にしたところで、一歩外に出れば、コンビニもスーパーもたくさんあります。
またパンやお菓子などすぐ食べられるものを取り除いたところで、過食衝動がひどい場合は、ジャムや調味料をそのまま食べてしまう・・・という事もあり得ます(かなり重症の場合ですが)。
過食の回復に必要な環境とは、
買い置きをしない無菌状態ではなく、
家族がいつも買い置きしているものをフツーに買い置きし続ける、という環境です。
フツーに買い置きをし続けた環境の中で、
心と向き合うことを続けていくのです。
時々、「家に食べ物を置かないことが必要!」と言ってしまう専門家も見聞きしますが、こうした意見は静かにスルーしましょう(笑)。
摂食障害は心の病気なのに、「食べ物の病気」と勘違いしている人がたくさんいますので。
心の病気には、ご家族の心も大事!「何て言ったらいいか分からない」というお母様に気づいてほしいことがあります。