摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
なんで、過食になったんだろう?
なんで、吐かずにはいられないんだろう?
そんなふうに、症状以上に
原因探しばかりに熱中してしまう時期があります。
今回は、こちらのご質問をご紹介させていただくます。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
何が摂食障害の原因なのか分からないと改善のしようもないと
色々と考えるのですが、全く分かりません(涙)
中村さんは、その糸口をどうやって見つけましたか??
*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ご質問をありがとうございます。
⇒摂食障害のご質問は無料メルマガで受付中!(追記:2023年5月)
1.心がラクじゃない理由を考える
元気いっぱいだった頃、
食べることは好きでしたか?
元気いっぱいだった頃、
食べ過ぎたあと、どんな気持ちになりましたか?
私は、元気いっぱいだった高校時代、
ケーキバイキングに行くのが大好きでした。
ワーワーいいながら
次々と食べて
苦しいー!と言いながら
また食べて(笑)
食べ過ぎて
あまりにも苦しいから
「バイキングは辞めよう!」と友達と誓い合い…
そして、また1週間後・・・
「ねーねー、あのお店、バイキングやってるんだって!」という話を
誰かが持ってくる(笑)。
・・・今、こうして思い出しても、恥ずかしい位ですが、
当時は、食べたいだけ食べて、
多少後悔しても、平気でした。
確かにプクプクしていたけれど、特に食べることに悩んでいなかったのです。
今、摂食障害の原因が分からなくても、「楽しかったあの頃」とは違うはずです。
その頃と今。
何がちがうか、考えてみるのもいいかもしれません。
2.摂食障害の原因探しの注意点
ほとんどの病院では、摂食障害の原因探しに否定的な考え方があるようです。
たしかに、原因ばかり追求していくことはデメリットもあります。
■摂食障害の原因探しの注意点
・摂食障害の症状が激しい時期を避ける
・原因を1つに断定しない
・一人で考え続けない
・今の回復を先延ばしにしない
症状が激しい時期や、命がキケンなほど低体重の時は、原因探しのタイミングではありません。
そして、何か1つが原因だったり、
だれか一人が悪者と言い切れることもありません。
原因探しと今の回復。
この両方に、エネルギーをそそぐことを忘れてしまっていませんか?
3.摂食障害の回復のスタートを勘違いしていませんか?
原因探しにハマる最大のデメリットかもしれません。
原因を知ることでしか、
回復しないと思い込んでしまうことです。
原因が、解決策をプレゼントしてくれるわけではありません。
原因が、今の拒食・過食を治してくれるわけでもありません。
原因が、心をラクにしないこともあります。
それよりも今、できることを見つけていきませんか?
摂食障害の原因は、回復しながら見つかることが多いです。
心が回復していると、
「あれが原因だったかも」と
ぼんやりと分かってくるかもしれません。
やりたいことが出来ている生活なら、
イロイロな傷を冷静に考えられるかもしれません。
回復は、原因が分かる前から、
スタートすることは出来るのです。
摂食障害の回復に1番大切なこと忘れていませんか?
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