治っても楽しくないし
治ってもやりたいこと無いし
治っても、出来そうなことも無いし
だから、「治りたくない…」と思っていませんか?
こんにちは!
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
先日の「何のために治るのか分からない・・・」というメルマガは、大変ご好評いただきました!
今回は、続編として、「治ってもやりたいことが無い・分からない」方のためにお届けします。
摂食障害と「やりたいこと」
まず、よくある勘違いを整理します。
「やりたいことが見つかれば、摂食障害は治る」という勘違いがあります。
同様に、
・彼氏ができれば・・・
・新しい学校に行けば・・・
・好きな仕事をすれば・・・
摂食障害は治るんじゃないか?という期待をお持ちの方は多いです。
しかし、摂食障害は病気です。
病気真っ最中に「やりたいことをやる」ことは、実は摂食障害の回復にはデメリットも大きいです。
ちょうど、足の骨折と同じ。
骨折している最中に、「やりたいこと」がマラソンだとしたら、骨折したままマラソンに出ることは、間違いですよね???
摂食障害の渦中にいる場合は、「やりたいこと」が今できる状態かどうか、回復にはどう影響するかを、信頼できる専門家と一緒に話し合っていきましょう。
やりたいことが思いつかない6つの理由とは
もちろん、個人差はありますが、「摂食障害が治ってもやりたいことなんて無い・・・」と考えてしまう方には、以下のような理由がよくあります。
(1)気持ちの上で、「自分にはできない」と思い込んでいる
(2)これまで、「やりたい」と言ったことを禁止されてばかりいた
(3)これまで、「やりたい」と思っても、言えなかった・言ってはいけないと思っていた
(4)「やりたいこと」を考えるエネルギーがない
(5)「摂食障害の自分」のほうが、ラクでいい
(6)「やりたいこと」を考えるより立ち止まりたい
あえて、番号をつけました。
それぞれの理由には、異なる背景があるからです。
(1)は、思い込みです。思い込みは、なかなか強固な場合がありますが、「過去の捉えなおし」をしていくことで、改善できる可能性は高いです。
(2)(3)は、家族関係の話ですよね。この場合、ご家族が変わっていくことが先に必要になります。
(4)は、忘れがちですが、実は大切なことです。
やりたいことを考えるには、体力が必要です。
摂食障害が1年以上続いている場合、身体へのダメージが大きく、「じっくり考えられない状態」になっているかもしれません。
(5)は、家の中での関わり方の話です。
著書『摂食障害治り方Q&A』でも取り上げていますが、家の中で特別扱いを続けてしまうご家族が多いです。
特別扱いすぎる場合・1年以上の特別扱いが続いている場合、「摂食障害を治すより、摂食障害のままでいるほうが心地いい」という考え方に陥りがちです。
さらに(6)は、なかなか理解されにくい事柄です。
家の中で大きな動きがある時、「やりたいことを考えている心の余裕がない状態」に陥りがちです。
家の中の大きな動きとは、
・家族の病気
・就職・転職
・家族のケガ
・家族の引っ越し
・転校…etc.
私の場合、母方の祖父が他界した時、こういう心境に陥りました。。。
次回の摂食障害メルマガでは
次回の摂食障害メルマガでは、上記の分類をもとにより詳しくお話を進めていきます。
さらに、参考になりそうな記事を複数ご紹介していきます。
「摂食障害が治ってもやりたいことなんてない!」
「やりたいことが無いから、治りたくない!」
そんなお嬢様の言葉に悩まされているご家族こそ、ぜひメルマガをお読みいただければと思っています。