摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
摂食障害で悩んでいることを話すか話さないか。。。
学校生活でも
会社勤めでも
なかなか迷うところですよね。
今回は、こちらの記事の続きです。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
私は今まで一度も友達にこの病気のことを話したことありません。
私が体調が悪いときでも、何も聞かず励ましてくれたり声をかけてくれたり。
本当に感謝しています。
でも、その気持ちと裏腹にその友達にずっとほんとのことを黙ってて、
なんか後ろめたさがあったりもします。
綾子さんは友達に自分の病気を話せたことで何か得たものはありますか?
メリットとデメリットの両方があると思います。
こちらの記事で、メリットについて書いていきました。
今回はデメリットについてお届けします。
ご質問をありがとうございます。
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1.友人が治療者になろうとしてしまう。
2.自分のチカラが育たない
3.摂食障害の自分から抜け出せない
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1.友人が治療者になろうとしてしまう。
これは、友達の知識・考え方により大きくことなりますが、
友達に話したことによって、
友達が「治してあげる」と頑張ってしまうことがあります。
これは、友達が、治療者の役割を担おうとして上手くいかなくなるケースです。
以前にも、このブログ記事で書いていますが、
私の場合、親友との絶縁がこれに当てはまります。
まだ帰国して数カ月だった私。
元々の「和食が好き」を知っている親友は、定食屋さんを選びました。
それぞれが定食を選んで
それぞれが食べていました。
私もおかずは完食。
でも、ご飯は…
何グラムか分からないものを食べるのが怖かったのです。。。
ご飯がすすまない私を見ると
「半分は食べなきゃ!」
「ごま塩あるよ!」
親友は、せっせと叱咤激励してきました。
ますます悲しくなって
何もしていないのに怒られている気分になって
何も言えなくなりました。。。
その日は、どうにか一緒に過ごしたものの、
それっきり付き合いが無くなりました。
それから、10年になりますが、ずっと音信不通です。
2.自分のチカラが育たない
いつもグチを聴いて貰っていた
メリットの裏返しですが、
自分で解決しようという気持ちが育たない場合があります。
私自身は、回復とともに、人付き合いも増えていきました。
また、通院も続けていたので、「友達だけ」に
全面的にすがりつく状態では無かったのも良かったのかもしれません。
「友達だけ」に頼ってしまう場合、
相手から
・重い
・長話で疲れる
・こっちもイロイロ嫌なことあるんだよ!
こんな言葉が返ってくるかもしれません。
3.摂食障害の自分から抜け出せない
これは友達の考え方と共に、あなた自身が「どうなりたいか」
という意識を持っているかどうかにも、大きく関わっていますが・・・
周りが「摂食障害の人」として、
あなたを認識し続けてしまうリスクがあります。
「いつも食べない人」
「いつも断る」
「いつも先に帰る」
お友達にとって、「みんなと一緒に過ごさないことが当たり前の人」に
なってしまう場合もあります。
イザコザか起こらない代わりに
だんだん距離が出来てしまったり
面と向かって何も言われない代わりに、
影でコソコソ噂されたり
そうした環境が、あなた自身の
「摂食障害から抜け出せない状態」につながってしまうこともあります。
あなたが、摂食障害に悩んでいることを、言うか・言わないか。
これは、あなたが友達とどう付き合っていきたいか、です。
友達に話すことで、
悩みを全て分かってくれなくても
共感が手に入るかもしれません。
一方で、友達に話すことで、友達が気を遣いすぎたり、
あなたが疎外感を抱くこともあるかもしれません。