先日、母と完全休養の時代を振り返っていました。やっぱり、貴重で大事な時間だったよね…とこころがホワンと暖かくなりました。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
私の摂食障害が劇的に回復したきっかけは完全休養だったというのは、以前からこのブログでお伝えしている通りです。
しかし…
休める状況にいるのに、「休めません!」と言い続ける人の多さを今も感じています。
先日、母と摂食障害時代のことを振り返っていました。
やっぱり、完全休養できた時期は、今から思えばとても特別で幸せな時間だったと思います。
なぜ、特別なのか。
なぜ、幸せな時間だったのか。
改めて、お届けしたいと思います。
完全休養できるのは、実家暮らし+両親が健在
*イラストはイメージです(笑)。うちの両親じゃありません(笑)。
これは、アラフォーの今だからこそ実感することですが…
当時、私が20代で実家暮らしだったからこそ、完全休養ができたのでした。
サラリーマンだった父は、定年退職したばかりでしたが、母の計算上、とりあえず我が家は大丈夫ということだったので、私は摂食障害の通院を続けながら、「何もしない時期」を過ごすことができました。
しかし…
もし、両親が早くに病気だったら。
もし、私が30歳以上だったら…
実家にも余裕が無かったと思いますし、そこからの再出発は仕事の上でも体力面でも難しかったと思います。
何もしなくても食べていける、特別な時間。
当時は、ひたすらリラックスできたことが楽しくて、特別という実感も無かったですが…今から思えば、人生の中でも特別な時間でした。
学生でも、ひとり暮らしの場合は、完全休養はむつかしい理由
*コンビニのイメージは、やっぱりカップラーメンかと。
上記のように両親が健在の場合でも、ひとり暮らしのままの生活では完全休養がむつかしいと言えます。
理由は、
・食事
・掃除
・洗濯
が、必要だからです。
食事は、すべてコンビニで済ませることも出来るかもしれませんが…ゴミ処理・ゴミ出しは必要になります。
多少の食器洗いもあるかもしれません。
掃除は、ひとり暮らしならスペースは限られていても、まったく掃除しないまま生活することは難しいのではないでしょうか。
洗濯は、洗濯乾燥機があれば済むと思いがちですが…
・色物などを区別して洗濯機に入れる
・乾いたものを収納する
・洗剤が無くなれば、買い物に行く
という手間から免れません。
ですから…
実家暮らしで、衣食住が保障された環境こそ、完全休養に最適&唯一の環境と言えるのではないでしょうか。
摂食障害時代の後悔:もっと早く休めばよかった
摂食障害を最短で治す方法は、
急がば回れ
です。
早く進みたいから
早く回復したいから
あえて、休むのです。
でも、これが出来ない人が多いです。
心の休養ができていない人に限って、
・カウンセリング代が…
・うちの子、いつ治るのでしょうか?
・治るきっかけさえあれば…
という発言が多くなります。
摂食障害のご家族もご本人も、焦りから行動を続けて、摂食障害を続けているにも関わらず、です。
そういう私自身も、摂食障害時代はムダに遠回りしてしまいました。
完全休養ができたのは、拒食症と診断されて5年ちかく経ったあとですから。
つまり約5年もの時間に、
・ムダな薬
・ムダな入院
・ムダな通院
に、多大な時間とお金をかけてしまっていたのです。。。最初から休んでいたら、大幅な【節約】になっていたはずです。時間もお金も、です。
大学院に入学する前に、拒食症と診断されていたのに。
入学した直後に、教授たちから指摘されていたのに。
「今、1年2年遅れることが、どれだけのデメリットになるの?」と(専攻の)トップ教授から直接言われたこともありました。
しかし、私は高校時代からカナダ留学していたこともあり、入学時にすでに24歳になっていました。
ストレートで大学院に入学している人は、22歳。
この「たった2歳の違い」を、重く感じすぎていたので、休もうと思えなかったのです。
こちらのブログ記事もご覧ください。
完全休養で、私の摂食障害が劇的に回復に向かった話