摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
無理やり食べていませんか?
食べさせられているような
食べないと怒られるからとビクビクしたり
摂食障害には、いろんな「食」と様々な「気持ち」があるようです。
ご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
しっかり食べようと決めていても、
いざ食べるとなると他人の食べる量が気になったり、
食べるのが怖くなったり・・・
結局減らして、食べたいものを食べたいだけ食べることができません。
食べるときに強い意志を持って食べれるようになりたいです。
克服するためにどのような気持ちで食べてましたか?
ご質問をありがとうございます。
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1.知識も気持ちも、無駄じゃないよ
2.克服のために、「強い意志」って必要?
3.食以外の「安心」をみつけよう
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1.知識も気持ちも、無駄じゃないよ
食べよう!って思う気持ち、
ホント素敵です。
治そうっていう気持ち、
ずっと大事にしてほしいです。
それなのに、「出来ない自分」。
そこを、責めてしまっていませんか?
私は、出来なくても、「やろうと思えたこと」自体がすばらしいと思っています。
やろうと思えた気持ちの変化、
感じていますか?
食べようと思った時の様子、
覚えていますか?
小さいけれど、
大切な一歩
それを、あなた自身で認めてあげていますか?
気持ちの変化も大事です。
そして、知識だけでも入れていくことも大事です。
いつか、役に立つから
いつか、やろうと思った時に知識を思い出すから。
私は、食の専門家からアドバイス受けることを、
すべての摂食障害の方におすすめしたいと思っています。
今の勘違い
今の思い込み
認めたくないことも沢山あるかもしれません。
分かっているけど、出来ない自分に落ち込むかもしれません。
それでも、食と向き合っていくことは、
とても大事なことではないでしょうか?
2.克服のために、「強い意志」って必要?
治るために、頑張らなければ!と思っていませんか?
きっと、気負いが大きくて
肩にチカラが入りっぱなしの状態なんじゃないかなぁ・・・と
感じています。
治るために必要なことは、
「強い意志」よりも、
緩むこと。
ゆったりできて
ゆっくり動けて
なんだか、気持ちいいかなぁ~。。。
そんな感覚なのです。
もちろん、命がキケンな状態であれば、
無理やりにでも食べることが、あなたを救う唯一の方法かもしれません。
でも、それ以外の状態であれば、
頑張ることよりも
緩むことなんです。
強くなろうとすればするほど、
あなたは自分に厳しくなってしまいます。
ずっと頑張ってきたのに
ずっと自分を犠牲にしてきたのに
これ以上、自分の心にムチ打って「強い意志」を求めますか?
私は、心が緩んでこそ、
本来の状態が戻ってくると思っています。
気持いい
うれしい
たのしい
そんなふうに、ちょっと笑えて
ちょっと楽しくて
だから、「食べてみよっかなぁ~」
「ま、食べ過ぎたかも(笑)」
そんな言葉が出て来るのではないでしょうか?
3.食以外の「安心」をみつけよう
このブログでも何度も書いていますが・・・
摂食障害とは、心の病気です。
心が回復していくと、
食はある程度、自然に回復していきます。
食が回復した状態とは、
拒食でも過食でもなく
身体の機能も、本来の状態に戻っていることです。
そのため、摂食障害を回復させようと思う時、
食以外の心に注目することが、何よりも大切です。
ご質問の言葉を引用させていただくなら、
「しっかり食べようと決めて・・・」という時、
しっかり生きていこうと思えていますか?
「他人の食べる量が気になったり」という時、
食や体型以外で、気になって仕方がないことは、
どんなことでしょうか?
「食べるのが怖くなったり・・」は、
今、生きていくことに、怖くなっていませんか?
私は、どんな感情でも、それはそれでいいと思っています。
むしろ、どんな感情でも、否定されるべきはないと思っています。
あなたが、あなたの心で感じたことは、
あなたにとっての真実です。
あなたが、あなた自身の中から湧き上がった感情に、
正直でいる必要があるのです。
摂食障害は心の病気です。
摂食障害の「食」だけをみていると、
回復とは逆方向にいくリスクが高くなってしまうのではないでしょうか?