開業に必要なのはビジネススキルですが、自信が持てるカウンセリングを提供していくことも、やはり大切です。
*写真は開業1年で出版した電子書籍。カウンセリングは、どれだけ上達したか…。
公認心理師・中村綾子です。
開業コンサルティングでは、
・カウンセリングをどうやって勉強していますか?
・カウンセリングを上達させるために何をしていますか?
・カウンセラーとしてどんな勉強をしていますか?
といったご質問を多くいただきます。
開業カウンセラーとして生きていくには、
心理学 <<< ビジネススキル
だと思っています。
しかし、カウンセリングスキルの向上についても、やはり、それなりの工夫や自己投資は必要になってきます。
私がこれまで取り組んだことを挙げてみます。
カウンセリング上達:心理学の直接的な学び
・長期の心理学講座に通う
・友人(臨床心理士・公認心理師)との勉強会
・スーパーバイズを受講する(複数の先生から)
・オープンカウンセリングを受講(イチ参加者として)
・学会誌で、事例を読む
・受験/不登校/子育て/留学関連の本を常に多読する
などがあります。
直接的なほうで、1番役立っているのは
【友人(臨床心理士・公認心理師)との勉強会】
です。
友人とは、大学院時代の同期なので、当時の事例検討会をマネして
・資料をつくる
・一人が発表
・質疑応答
を2時間程度で行っていました(もちろん、個人情報は伏せて行っていました)。
基本的に私からお願いして行っていた勉強会でしたので、私が悩んでいるカウンセリング事例について、資料としてまとめていました。
それを口頭で説明&読んでもらうことで、意見交換をする感じで進めていきました。
友人からの指摘はとてもするどいこともありましたし、「カウンセラーとしての自分」を振り返ることに役立ちました。
一方で、勤務しているカウンセラーと、開業カウンセラー(私)の考え方のちがいを感じたり、モヤモヤしたことも多かったです。
月1回程度の定期的に行っていましたが、それぞれの生活スタイルの変化もあり、自然消滅…といった感じで、終わりになりました。
カウンセリング上達:心理学以外の間接的な学び
カウンセリングの上達は、決して心理学の知識を増やすことだけではありません。カウンセリングでお会いするのは、生身の「人」ですから。
間接的な学びとして役立っていることは、
・コンサル受講(「受講生」という立場を経験)
・エステ/メイクレッスン/鍼灸などで施術を受ける(サービス/商品設計を学ぶ)
・セミナー受講/YouTubeなどから「話し方」を学ぶ
などがあります。
コンサル受講は、「受講生」という立場を経験できるので、話し方や相談の進め方はカウンセリングとかなり通じるものがあります。
エステ/メイクレッスン/鍼灸などで施術を受けるのは、以前はかなり定期的に行っていました。
接客を学ぶ上でもとても大切でしたし、新しい商品のご案内についても学ぶことができました。実際、対面カウンセリングの際、継続コースのご案内をしていたファイルは、とあるエステサロンの真似です(笑)。
セミナー受講/YouTubeなどから「話し方」を学ぶのは、かなり日常的に行っていることです。
YouTubeでセミナー動画ばかり観ていたこともありますし、カウンセリングだけではなく動画で話すことにも役立ちました。
カウンセリングの上達に悩む方へ
カウンセリングの上達は、ひとりで開業する上での課題と感じる方が多いようです。
特に開業したばかりで、カウンセリング卒業まで至るクライアント様が輩出できていない段階だと、
・このカウンセリングのやり方でいいんだろうか
・自分のせいで、クライアント様の回復を停滞させていないだろうか
・次のカウンセリングで、なんて言えばいいんだろう
と不安になることも多いかと思います(私も不安ばかりでした)。
事例検討会というほどの大規模なものではなくても、担当しているカウンセリングについて1対1で話せる場を持つことは、カウンセラー側の安心にもつながるかと思います。
当オフィスの開業コンサルティングでは、カウンセリング事例についてのご相談を受付しています。
前述の通り、勤務しているカウンセラーとの勉強会でモヤモヤした経験もありますから、開業ならではのお悩みにも対応できます。