大晦日の朝食はツナサンドを作りました。ゆったり朝食の後、仕事を。
公認心理師・中村綾子です。
摂食障害時代の思い出を振り返りつつ、今の自営業という働き方をお届けします。
働く恐怖。ハローワークで衝撃的な言葉が…
大学院在学中は、臨床心理士になってスクールカウンセラーになることが夢でした。
スクールカウンセラーという非常勤の働き方も、一般的な会社勤めとは異なりますが、少なくとも「卒業⇒社会人」というルートから外れない生き方でした。
しかし、大学院を辞めて、無職になった後、仕事をしなければ…働かなければ…と思うと、それが怖くてたまりませんでした。
働くことがコワイ
社会に出るのがコワイ
バリバリ働くなんてできない…
メンタル弱いし
と思っていました。
(*当時は、まだ摂食障害が完全には治っていない状態でした)
ハローワークで、メンタルを履歴書の空白期間について問われたり、「今、何をしているんですか?」と聞かれたりするだけでも、結構ココロは折れていきましたが…
メンタルの話をすれば
「手帳、持っていますか?」
と聞かれるのでした。
これは精神障害者手帳の意味です。
フルタイムで働けないというと「障碍者枠で…」と提案されたこともあります。
自分って何だろう…。
高校時代からカナダ留学して
日本の大学院にも行って
メンタル病んで摂食障害になったら…
「ふつうには働けない人」
と、らく印を押されたような、そんな気分になりました。
この件から、ますます仕事をすることが怖くなりました。
仕事=会社員=毎日!?
働くと言うと、求人サイトなどで求人情報をみて、
・時給
・場所
・交通費が支給されるか否か…
といったことをチェックすると思います。
私も大学院を辞めてアルバイトを始めた時も、正社員の仕事につこうと思った時もやることはほぼ同じでした。
しかし、
働くとは、どこかの会社に雇われないといけないのか?
社会人として働くなら、毎日朝から晩まで仕事しないといけないのか?
就職活動に全敗した経験から、
・「履歴書の空白」があると世間はつめたい
・「摂食障害を治した」は就職に活かせない(むしろマイナス…)
・「週3日でも、一生懸命働きます」などは通用しない
と段々痛感していきました。
仕事とは、会社勤めをすることなのか?
仕事とは、毎日朝から晩までなのか?
こうした疑問が沸いたのも、17歳からカナダ留学していたおかげだと思っています。
現地の公立高校の先生が15時過ぎに校舎をあとにしていましたから。
Have a nice evening!と言っていましたが…ずっとサラリーマンだった父の働き方だと、そもそもeveningが存在しないと思ったのです。17歳の気づきです。
朝起きて
会社に行って
夜帰宅して
夕飯食べて
お風呂入って
寝る
翌日も、
朝起きて
会社に行って…
という繰り返しでした。eveningという時間は、仕事中か帰宅途中か…。
カナダの働き方がすべていいとは言いませんが、17歳から23歳までカナダ留学していた身としては、「日本の働き方」にどうしても違和感しかなかったのです。
自分で自分の仕事をつくろう。
自分で自分のやりたいことを仕事にする。
自分で自分の働きたい日数だけ仕事をする。
今のカウンセリングでは、理想の働き方が叶いつつあります。
*ちょっと早起きして、ゆったり作ってゆったり食べる。寒い中、移動無しの働き方。
前職、自宅パン教室では
【好きを仕事にする】
という働き方でした。パン作りは、幼いころからの趣味ですが、ビジネススキル無しではじめた教室運営は、やっぱり難しかったです。
それでも、
雇われなくても仕事になること
1年ほどで食べていける程度の収入になったこと
ブログ集客で全国からパン教室に来てくださったこと
などは、大きな収穫でした。
現在の摂食障害専門カウンセリング・開業コンサルティングは、趣味からのスタートではなく【自分が欲しかったサービスを形にする】というのが出発点でした。
摂食障害時代、「治った人」に出会いたかった想い。
カウンセリング開業する時、「まっとうなカウンセリングをやっているカウンセラーに、開業ノウハウを教えてもらいたかった」という想い。
こうした過去の自分が欲しかったサービス・サポートを形にしました。
会社という場では無くても
同期がいなくても
他の人がやっていなくても(やっていないからこそ)
「仕事をつくる」ことができると考えます。