名古屋市・刈谷市
拒食症の母娘が笑顔になるカウンセリング
中村綾子です。
摂食障害が治る場所って、どこでしょうか?
入院先の病院?
通院中のクリニック?
診察室の中?
これらは、一時的な避難所、応急処置、薬の処方という役割を担ってくれるかもしれません。
けれど、「摂食障害が治る場所」という視点で考える時、私はどれも違うと思っています。
私が最も大切にしている「ゆっくり治る」では、日常生活こそが治る場所・時間だと考えます。
日々、生きているといろんな不安がありますよね。
特に今の時期時期だと・・・
・食べることがメインのクリスマスをどう過ごしたらいいの?
・来年のクラス替えが心配・・・。
・もうすぐ上司が変わるけど、どんな人だろう?
・来年から一人暮らしを始める不安。
・新しい仕事は楽しみ半分、不安半分。
・友達に病気のことを話したほうがいいの?
・冬は代謝が悪くなるから、太るってホント?
「今の時期」だからこそ感じること。
それらは、日常生活の中だから感じることですよね。
全ての不安やストレスが悪ではありません。
大切なのは、「選ぶ」こと。そして、準備すること。
仕事がストレスだと感じていても、完全に退職するほうがいいのか、それとも一時的に休職するほうがいいのか。
両親と一緒の生活がストレスでも、今すぐ一人暮らしするか、とりあえず1泊だけホテルに泊ってみるか。
「選ぶ」作業を、誰かと共にしていくこと。
選んだ後には、予測できる不安や状況をじっくりと考えていくこと。
行動に移した後は、振り返る作業をしてみること。
今後のために、よりよい選択を検討してみること。
この繰り返しさえ行っていけば、日常生活の中で、摂食障害が治っていくんです。
あなたが「今の生活だから治らない」のではありません。
今の生活の中から、どんなタイミングで、何を選んでいくかです。
だから、私はあなたに、今の勉強も、今の仕事も大切にしてほしいのです。
私は、隔離された場所、温室の中だけで治ってもあまり意味がないと考えます。
「温室育ち」というとひ弱なイメージが沸く通り、温室の外ではすぐにしおれてしまいます。
これが、私自身、入院の後に直面してきたギャップでした。
だからこそ、普段の生活の中で、どうしたら心地よく過ごせるかを考えていきましょう。
摂食障害の症状が緩和できるかを見つけてくことで、「選ぶチカラ」を身につけることが出来るのです。
そのために、何かを犠牲にするよりも、あなた自身が何を大切にしたいかです。
あなた自身の「選ぶチカラ」。
それは、あなたの中にある、摂食障害が「治るチカラ」です。