摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
よくあるご質問とともに、私の拒食症時代の経験談をお届けします。
【摂食障害Q&A】病院とカウンセリング、どちらを優先したほうがいいですか?
一言で言えば…
状況による
というのが、答になってしまいます(^^;)
まず、当オフィスではお母様のご相談が最近では9割を超えていますので、
(1)立場別
(2)症状別
に解説します。
(1)立場別:摂食障害のご本人様or お母様
立場というのはお母様か、もしくは摂食障害のご本人様か、という意味で用います。
お母様自身がご相談される場合は、【カウンセリング一択】です。
理由は、お母様自身はあくまで「家族の立場」だからです。
そして、病気ではないという前提です。
摂食障害のご本人様の場合が、次の「症状別」になります。
(2)症状別:拒食症・過食症・過食嘔吐
摂食障害は大きく分けて3つに分類されます。(超ざっくりと)
・拒食症
・過食症
・過食嘔吐
この3つの中でも、「まずは、病院」というのは
・拒食症
・過食嘔吐
です。
理由は、スグ命のキケンに関わることが考えられるから、です。
もちろん過食症の重症度にもよりますが…
・仕事/学校はとりあえず続いている
・夜などに過食している
・体重増加による健康被害(生活習慣病など)は出ていない
という状況であれば、スグ命のキケンということは可能性は低いと考えられます(あくまで確率論ですが)。
ですから…
拒食症/過食嘔吐の場合は、病院が優先。
過食症の場合は、カウンセリングが優先。
と考えます。
もちろん、病院で出来ることと、カウンセリングで出来ることは異なりますから…
拒食症・過食嘔吐でも、危険な状態を脱した後(症状が緩和した後)はカウンセリングに切り替えていくなど、回復段階に合わせた対応が必要になります。
私の拒食症:診断が遅れた理由
拒食症かもと言うことは、薄々わかっていました。すでに大学で心理学を学び、大学院への入学も決まっていた時期ですから。
一応、「拒食症・摂食障害」と言う名前くらいは知っていました。
しかし、最初の頃は体の症状の方が激しかったです。
・だるい
・フラフラする
・食べると気持ちが悪くなる
・立ちくらみ
そして、食べないようにしていたわけではなく
・なぜか食べられない
・食べようとすると、顔が真っ赤になる
・食べ始めるとすぐに、食べられなくなる
と言う自分でも、理解不可能な症状ばかりでした。
そのため、不調を感じ始めて受診したのは近所の内科で胃腸の検査ばかりしていたのでした…。
その後、拒食症と診断されても、わかってくれる先生を求めて転々とし、計10回の転院を繰り返したのでした。
だからこそ、病院の選び方のノウハウをまとめました。