名古屋市・刈谷市
拒食症の母娘が笑顔になるカウンセリング
中村綾子です。
『体重40㎏の壁』
身長158㎝の私に言われていた体重基準は、
「大学院に行くには38㎏」
「40㎏になれば、希死念慮もなくなる」でした。
大学院には行きたいけれど、
体重が増えるのは、許せない。
主治医に内緒で通学しては、
帰り道にふらふらで救急搬送・・・。
これを、何度繰り返していたのでしょうか。
38㎏になるのも、許せなかった。
けれど、永久的に休学しているわけにも
行かないので、嫌々認めていくしかなかった。
*ただし、1ヶ月の入院で2㎏しか増えませんでした。
「もう太りたくない」
「こんなに太ったら生きていけない」と
毎日のように、死にたくなりました。
当時の大学病院の主治医は、
「40㎏になったら、
死にたい気持ちがなくなる」と言っていたけれど、
実際は、希死念慮が消えることはなく、
裏切られた気持ちがより一層強くなっていきました。
当時の私は、
39.9kgでもいいから、30kg台でいたかった。
どうしても、40㎏になるのが許せなかった。
それから、6年半が経つ今、
「なんで30㎏台にこだわり続けたんだろう?」と
振り返ってみても、
「増えるのが怖かった」としか分からないんです。
*無意識の中で、訴えていたものはあったけれど。
けれど、意味不明の恐怖だからこそ、
理論的な説明はココロに響かない。
あなたにとっての恐怖であり、
あなたにとっての「40㎏の壁」だから。
でも、40㎏になる恐怖には、必ず終わりがある。
だから、
自暴自棄になっても、
死にたくなっても、
今、生きていくことを諦めないで。
【娘の体重増加に振り回されているお母様方へ】
ガリガリに痩せた身体から、40㎏という体重に達する頃、
ものすごい恐怖と混乱が押し寄せてきます。
その時必要なのは、
医学的・身体的な説明ではありません。
(NG言葉の例:『健康になるんだよ!』『赤ちゃん産める身体になるよ』)
恐怖でいっぱいのココロに寄り添ってあげること。
身体をやさしく抱きしめてあげたり、
手を握ってあげたり。
手足をマッサージしてあげるのもおススメです。
「40㎏の恐怖」に効くクスリは、
そうしたココロの言葉でしかない。
今の混乱から、抜け出せる時は必ずやってきます。
娘のココロが落ち着く方法を、1つ1つ試していきましょう。