摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
新年度がはじまって、数週間。
今、いろんな疲れが見え始めていませんか?
新しい環境
新しい人
一生懸命、合わせたり
一生懸命、慣れようとしたり
作り笑顔も、そろそろ限界に来ている時期ではないでしょうか?
今回は、きっと多くの方にとってタイムリーな内容になるかと思います。
ご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
新年度になり、今まで私がやっていた仕事を、新しい方がやるようになりました。
「私はいらないのか」
「存在を認められていないのか」
思い詰めてしまい過食が増えてしまいました。
不安定になったときは過食の頻度が増してしまったり量が多くなってしまいます。
ストレッチや買い物、散歩、趣味のことなどやってみても、結局は過食につながってしまいます。
過食に逃げないで、心を満たせる方法はないのでしょうか?
ご質問をありがとうございます。
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1.根本問題に取り組んでいますか?
2.職場の居場所、心の居場所
3.仕事だけが「自分」ですか?
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1.根本問題に取り組んでいますか?
これ、同時進行が必須です。
摂食障害の根本問題と
今の気分転換。
もちろん、ご質問だけでは分からないことも多々ありますが・・・
取り組んでいらっしゃることのお散歩やストレッチは、
「気分転換」のほうに該当するのではないでしょうか?
受験生を例に考えてみます。
どんな受験生にも気分転換が必要ですよね。
時には、外食したり、友達と遊びに行ったり。
でも、気分転換だけで、成績が上がることも、
志望校に受かることもありません。
受験勉強という日々の生活があってこそ、
「たまに」気分転換するのです。
「たまに」だから、生活にメリハリがつくのです。
摂食障害が治ることも同じではないでしょうか?
根本問題と向き合うこと、
摂食障害の心の治療という土台はありますか?
気分転換だけではなく、土台を踏み固める作業は続けていますか?
それが、治療者(医師・カウンセラー)との作業であり、
私が「自然治癒はない」と考える理由です。
根本問題と気分転換の両方を同時進行していくこと。
これが、摂食障害が治る道ではないでしょうか?
2.職場の居場所、心の居場所
仕事にやりがいを見出すと
「必要とされている」と感じて
簡単な仕事だと
「私って、どーでもいいんだ」と感じていませんか?
仕事内容だけが、あなたの価値を決めるものでしょうか?
どの仕事であっても、大事な仕事
どんな内容であっても、心を込めて出来るはず。
仕事に、いい・悪いは無いのです。
仕事内容よりも、職場での対人関係はいかがでしょうか?
心を許せる相手
何でもしゃべれる仲間
一緒にいて楽しい人
いろんな人と出会っていますか?
摂食障害の回復として、社会復帰は必須だと思っています。
けれど、社会復帰して上手くいかなくなるのは、
対人関係が原因になることが、とても多いようです
仕事以上に、周りと上手くやっていくチカラ。
仕事の収入以上に、心と体のリハビリ。
今、あなたは、自分の足元を見れていますか?
3.仕事だけが「自分」ですか?
日本人にありがちな考え方ですが・・・
仕事だけが「自分」を作っているのでしょうか?
ホントは
仕事が全てではないし、
仕事は、生活の一部でしかありません。
カナダ留学中、衝撃を受けた言葉があります。
You have to have some life!
直訳:ライフを持たないといけない
つまり、「もっと生活をたのしもうよ!」という意味に解釈できるかと思います。
テスト直前であっても、ボランティアに行く友人。
午後3時15分に学校を出る、教師。
帰宅してから、サイクリングに出かけたホストファザー。
どんな時でも
忙しくても
生活を楽しむこと。
そして、仕事も学校も趣味も友達も家族も・・・
いろーーんな要素があって初めてlifeが成り立つこと。
日本では、「わき目もふらずにい没頭」
「◯◯一筋」が美徳とされている中、
17歳の私には、とてもとても衝撃的だったのです。
だから、仕事だけじゃないし
何か1つ上手くいかないことがあっても
あなたはダメじゃない。
そうお伝えしたいのです。