
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
「ヘルシーなものしか食べない」
「決まった時間にしか食べない」
「砂糖や油を極端に嫌がる」
拒食症のお嬢様の食事のこだわりに、悩んでいませんか?
こうした食行動の背景には、単なるダイエットではなく、本人が抱えている《心の辛さ》が隠れていることがあります。
今回は、私自身の拒食症の経験も交えながら、食のこだわりに隠れた心理と、ご家族に知っておいていただきたいことをお伝えします。
1.拒食症だった頃、私がこだわっていた食事
ぜったいマネしてほしくないですが…
私自身、拒食症だった頃は、砂糖や油を徹底的に避けていました。
食品の原材料表示を確認し、少しでも砂糖が入っていれば食べない。
食事は野菜ばかりスープとヘルシーなパンばかり。
一見すると健康的な食生活に見えるかもしれません。
しかし、実際は「太ることへの恐怖」から食べるものを制限していたのです。
拒食症の方にとって、食事のこだわりは、自分の不安を抑えたり、安心感を得たりするためのものになっていることがあります。
2.食のこだわりや太る恐怖の根底にあるもの
拒食症の方は、なぜそこまで食べることにこだわるのでしょうか?
その背景には、
・幼少期からのトラウマ
・他人と比較してしまう
・周囲の期待に応えようと頑張りすぎる…etc.
さまざまな心の辛さや生きづらさが隠れていることがあります。
食事や体重をコントロールすることが、本人にとって安心感や達成感につながっている場合もあるのです。
だからこそ、食のこだわりや太る恐怖だけを取り除こうとしても、簡単には解決しません。
ただし、ここで大切なのが、回復には《順番》があるということです。
3.心の病気だからこそ、まずは身体の回復から

拒食症は心の病気です。
でも、心を回復させるためにも、まずは身体の回復が必要です。
栄養状態が悪いままでは、心身ともに回復に取り組むことが難しくなります。
そのため、まずは食事を変え、必要な栄養を摂り、身体を回復させることが大切です。
私が考える拒食症からの回復には、次の3つの《ステップ》があります。
STEP1:身体の回復― 食事を変え、栄養状態と体重を回復させる。
STEP2:心の回復― 摂食障害の原因に向き合う。
STEP3:生き方を変える ― これまでの生きづらさや考え方、自分に合った学校・仕事を見つけていく。
食事を変えることは、単に体重を増やすためだけではありません。
その先にある心の回復、そして自分らしい生き方を取り戻すための大切な第一歩なのです。
4.お母様にできる食事サポート
お嬢様の食事のこだわりが強いと、どこまで本人の希望を聞けばいいのか、どう対応すればいいのか迷ってしまうと思います。
大切なのは、病気による食事制限に振り回されず、身体の回復に必要な食事を進めていくこと。
そして、食事の問題だけでなく、その背景にある本人の心の辛さにも目を向けていくことです。
動画教材「拒食症:家族ができる食事サポート」では、ご家庭での食事の進め方や具体的な関わり方を解説しています。
まずは身体の回復に向けて、ご家族にできることから始めてみませんか?

