【拒食症と体重】炭水化物を克服するための効果的なアプローチと順番

太りたくない…食べると太る…という気持ちで、炭水化物を極端に避けている方が多いですが…少しずつ克服してく方を見ていると、「順番」があるんだなぁと感じています。

こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

*冒頭の写真は「えびまぶし」。もちろん完食です(笑)。

拒食症は心の病気ですが…
やっぱり日々気になるのは、体重の変動ですよね。

増やさないと入院と言われてしまう。
でも、体重が増えるのがコワイ。

24時間、頭の中で葛藤しているのはホント辛いものです。

私も拒食→過食・過食嘔吐という順で、摂食障害を7年やってきたので、24時間休憩がない辛さはホント実感しています。

YouTube動画でもお話ししていますので、よかったらご覧ください。

*最近は、週1回更新ですので、ぜひチャンネル登録をしてお見逃しなく。

拒食症:炭水化物は、ホントに太るのか?

拒食症で極端な食生活をしている場合、

・大量の野菜
・炭酸水のガブのみ
・頻繁にガムを食べる
・タンパク質系を少々…etc.

という状態に陥っている方が多いです。

もしくは、「食事」というものをほとんどとらずに、少々の甘いものだけを食べている場合も。

いずれの場合も敵対視されやすいのが炭水化物です。

米(特に白米)
パン
パスタ

どれもこれも、「太る食べ物」にしか思えなくてコワイ…というのは、私も経験しています。

でも、ホントに「食べると太るもの」でしょうか?

きっと、長期間食べていなかったので「食べる自分に戻ること」のほうが怖いのでは?と思っています。

炭水化物は「食べると太るもの」ではありません。
むしろ、長期的に炭水化物を避けていればいつか爆発して「過食を引き起こすリスク」を増やしていると言えます。

食べても大丈夫。
だから、フツーに食べましょう。

拒食症:お米がイヤなら、蕎麦から始めよう

上記のように「フツーに食べると言われても、その『フツー』がコワイ」と思うかもしれません(私が拒食症真っ最中だったら、そう感じていたと思います)。

どうしても「ふつうに白米をお茶碗一杯食べること」がコワイ場合は、お蕎麦から始めることをお薦めします。

炭水化物が食べられない…というご相談は、摂食障害「継続コース」のクライアント様でも良くあります。

でも、「卒業」までにだんだん克服していく姿は、とても頼もしいです。
まずハードルの低い順番からちょっとずつ試していくなら…

玄米

そば


パスタ


パン






白米

玄米が許せるなら、玄米で。
それも無理なら蕎麦で。

とりあえず、一人分用意して食べてみよう。

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*注意:一人分*

玄米なら、炊いたご飯の状態で150g以上
蕎麦なら、乾麺の状態で80~100g

*極端に少量を食べてみてもホントの意味で「食べた」とは言えません。
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食べることは生きること。

自分で自分に「与える」という作業。
同時に「食べてもいいんだよ」と自分に言ってあげる作業です。

別に食べても太らないですから。
食べても急に体が元気になるわけでもないです。

たぶん、心がざわざわするだけです(笑)。

心の中で、「どーして食べないといけないの!?」という怒りの悲しみも沸くでしょうが…

その感情こそ向き合うタイミングです。

・どーして食べないといけないの?
・どーして生きていないといけないの?
・どーして「食べる」ことがそんなにもイヤになったの?

じっくり自分に聞いてみてくださいね。

⇒【動画】拒食・過食のための食べ方レッスン

8/13オンライン開催「拒食症と体重~家族ができること~」

今回のブログ記事では炭水化物について取り上げましたが…
ご家族は決して「食べること」を強制しないようにしてください。

強制すればするほど、心は頑なに食べることを拒否してしまいます。

それだけではなく、親子の信頼関係を壊すことにつながるリスクもあります。

ご家族が必要なことは、まず、理解すること。

・拒食症のただしい知識
・拒食症のただしい理解
・治る道すじを知る…etc.

特に8/13開催のセミナーでは、体重についてお話しいたします。

体重がなかなか増えずに悩んでいるご家族の方だけではなく、急に体重がふえてパニックになっているお嬢様との向き合い方に悩むご家族の方にも、ぜひご参加いただきたい内容です。

早割は7/31締切です。

⇒8/13オンライン開催「拒食症と体重~家族ができること~」