摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
食べても食べても、まだ物足りない。
周りの人たちは、「あ~、お腹いっぱい」と言っているのに。
自分も同じだけ食べたはずなのに、ソワソワ・・・
摂食障害の頃って、「食べたつもり」になっていることが多いです。
「きちんと食べたつもり」
「ちゃんと食べているつもり」
「しっかり食べたつもり」
でも、ソワソワしてしまう・・・
だから、見直すポイントがあるのです。
1.食べても満腹にならない時は、米を見直す
2.満腹なのか?満足なのか?
3.ガマンして、頑張って食べても意味がない
1.食べても満腹にならない時は、米を見直す
この写真は、先日のランチです。
名前は「漁師丼」(笑)。
魚介類が3種類も乗って、中にはサザエまであって、豪華なひとりランチでした!
注文時、「ご飯の量は、小・中・大から選べます」と聞かれましたが、迷わず「中で」と答えました。
でも・・・
ご飯の量、すっごく多かったです(笑)!
多い・・・と思いながらも、箸は止まらず(笑)。
お腹が・・・と思いながらも、パクパク食べる自分(笑)。
で、
完食!
いつもながら、完食です(笑)。
すごーーーくお腹いっぱいになりながら、名古屋駅で用事を済ませて、帰宅。
帰宅しても、まだまだお腹いっぱい(笑)。
普段なら、夕方にお腹がすいておやつを食べるのが習慣ですが、この日は無し!
理由は、ただ一つ。
ご飯をいっぱい食べて、お腹が空かなかったから。
ご飯って、そんなチカラがある。
フシギなチカラ。
おかずばかり食べても、
あんまり満たされないのに。
お米を食べると、
何かが違う。
きっと、栄養的にはいろんな違いも意味もあるんだろうけれど・・・
もっともっと大事な何かが違う。
私自身も摂食障害の頃、【米】を極端に避けていました。
周りの人が、おっきなクチをあけてご飯をバクバク食べる姿。
「自分には関係ない!」という気持ちと、
「いいな」「羨ましいな」という気持ち。
羨ましいと思っても、
「じゃぁ、私もいっぱい食べよう!」なんて、すぐには思えなくて。
周りの人みたいに「お腹いっぱい!」と食後にならなくて。
私だけが、食べているはずなのに、食後もずっとソワソワして。
自分の身体がおかしいんじゃないか。
自分の頭がおかしいんじゃないか。
そんなことをモンモンと考えていたけれど、
結局は、「きちんと食べているつもり」の【つもり】を見直すことでしか解決はしなかったのです。
つまり、
【米なし】は、全然きちんと食べていることにはならないこと。
そんな現実をちゃんと見て、
【米を極端に避ける生活】を辞めようって心から思えるようになること。
それしか解決方法って、無かったのです。
2.満腹なのか?満足なのか?
ソワソワの理由。
これは、満腹だけを考えている場合に、起こりやすいです。
カウンセリングでもよくお伝えする例があります。
もし、水を大量にのんだら、
お腹は満腹になるよね?でも、それで心は満たされるかなぁ?
水をたくさん飲めば、ほんの一時的に、満腹にはなるかもしれません。
でも、栄養にはならないです。
そして、心は満たされないです。
ソワソワを解決させるには、
満腹よりも、満足を求めること。
満腹 ⇒ 腹がいっぱいになること
満足 ⇒ 心が満ち足りること
ちがうのです。
今の食事、どちらになっていますか?
3.ガマンして、頑張って食べても意味がない
どうせ生きているなら、
言いたいことを言って
やりたいことをやって
食べたいものを食べて
少しは笑って生きていきたい。
これは、私が大切にしている言葉です。
以前のブログ記事にも、何度か登場しています。
食べるって、ガマンして頑張って、「やる」ことではありません。
どうせ生きているのだから、
どうせ何かを食べるのだから、
ちょっとは「美味しい」と思えるものを選んで、
「美味しいねー!」と言いながら食べて、
食べながら笑って。。。
そんな生活を取り戻したいと思いませんか?
命がキケンなほどの拒食症(&低体重)の時期を除けば、「頑張って食べる」という考え方には違和感を覚えています。
頑張るよりも、
心からの「美味しいね!」を取り戻すこと。
ふつうの体型になることって、そんなに悪いことじゃないのですから^^