【拒食・過食の治り方】心と向き合うって、ツライこと。

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

自分と向き合ってどういうこと?

こうしたギモンを抱える方も多いです。

今回のブログ記事は、

・回復中なのに全然ラクにならない方
・向き合うって何をどうするか分からない方
・摂食障害の治り方が分からない方

などに向けて役立つ情報をお届けします。

そもそも、「向き合う」って何?

「心と向き合うって何?」

こうしたギモンを抱えている段階の方は、大抵、まだまだ回復につながっていない方がほとんどです。

向き合うって、
頭で考えることじゃないからです。

感情の爆発

向き合った時に起こることは、これまでため込んできた感情の爆発です。

自分って何がイヤで
何がダメで
どーして、こんなふうんなんだろう?

何にイライラして
どーして食べるのがやめられなくて
何もかも自分ばかり上手くいかないんだろう?

食べたいのに食べられなくて
食べたくないのに食べ続けちゃって
食べたいのか食べたくないのかも、
自分で分からなくなって。

幼稚園の子でも
「お腹すいたー!」
「もういらない」
「お腹いっぱい」
とフツーに言えるのに、

今、

勉強が出来て
仕事ができて
しっかりしているね!
おしゃれだね!

とまわりから沢山いわれる自分が

食べたいのか
食べたくないのか

自分が楽しいのか
楽しくないのかも

分からないなんて。。。。

一体、何がどうしてこうなったのか。
一体、いつからそんな自分になってしまったのか。

モヤモヤという静かな時期が終わって
感情がどんどん外に出て
自分でも何が何だか分からないほど
激しい言葉が出て

出しても出しても、途切れることがなくて
いつ終わるのかもわからなくて
それでも、これまで出せなかったモノが出せている快感だけはわずかに感じて

感情が出せるようになった一方で
感情を出せば出すほど、自分がイヤになって。

感情が分かるようになった一方で
感情に気づくことで自分が辛くなって

ホントに治っていくのか治っていかないのか
どこにも答がなくて
だれも教えてくれなくて
世界中で自分だけがこんなにツライ想いをしているんじゃないかと思えて
ますますおちこんで。。。

でも。。。

これまで生きてきた「偽りの自分」とか「無理やり頑張ってきた自分」よりも、ほんのちょっとだけ「今のグチャグチャな自分」のほうが、人間らしいかもしれない・・・と思えた。

キレイじゃない
きちんとしていない

確かにそうかもしれないけれど、
そう思われ続ける自分が、ホントは辛かったことに、気づきたかったのかもしれない。

——–

ここまでお読みいただいて、どんなお気持ちになっているでしょうか?
きっと、多くの方にとっては、「自分のこと!?」と感じているのではないでしょうか?

回復中は、心が辛いのがフツーです

ラクになる
自由になる

このブログでも、繰り返し書いている言葉なので、時として勘違いを招きやすい印象です。

実際、向き合っている最中は、心がツライのです。

上記の通り
向き合うとは、感情の爆発であり、
自分のイヤな部分を直視することだからです。

辛くて
苦しくて
逃げ出したくて

こんなにツライのなら、「もぉ治らなくてイイ!」とさえ思うのが、フツーです。

そこで踏ん張れるかどうかが、ホントに治るか治らないかの分岐点です。

では、ラクになるのは、いつなのか?

それは、摂食障害から卒業した時です。

・症状ゼロ
・学校・仕事を安定して続けられる状態

当オフィスでは、これらが半年以上続いた時を、「卒業」と定義しています。

だからこそ、卒業されていったクライアント様の声で実感してください。
「向き合うこと」が、きっと伝わるはずです。

卒業生の声「私は今、明日が来ることが楽しみになりました。」