いいよ、頑張らなくて。いいよ、自分を責めなくて。

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

今回の記事は

・こんな時にも過食しちゃう
・こんな時にも頑張れない
・こんな時でも治ろうと思えない

という方に向けて、ブログを書いています。

いいよ、頑張らなくて。
いいよ、治っていかない自分を責めなくて。

今は、しょーがない!

決して、過食・拒食を肯定するわけじゃないけれど、私はそう思っています。

私が、わざわざいうまでもなく・・・
今、コロナですね。
毎日、そんなニュースばかりですね。

いつ、自分が感染するんだろう?
いつ、家族が感染するんだろう?
コレをやって感染したらどうしよう?
自粛っていわれても、●●もダメなの?
外出自粛って、いつまで続くの?

周りがバタバタしたり
テレワークの導入でざわざわしたり

ザワザワしている雰囲気に心がついていけなくなったり
バタバタしている人が、逆に裏うやましく思えたり

いろんな「心の状態」があると思います。

「今」という「今」が一体いつまで続くのか、
これからどんな世界になっていくのか誰にも分からないからこそ、
不安が襲ってくるのだけれど

不安だから過食してしまうひとが多いわけで
不安だから八方ふさがりになってしまうわけで
不安だから何もかもイヤになるわけで。

だから、食べてしまう・食べるのが怖くなってしまう、というのが悪化しやすいです。

過食・拒食は症状なのだから、否定も肯定もしません。
でも、「今はしょーがない!」のです。

私はカウンセラーだけれど、今の時期「頑張って治そう!」とは言いません。

カウンセラーである前に、摂食障害の経験者だからです。

私の過食が急激に悪化した時

摂食障害の7年間で、過食がとてもひどかった時期が何度かあります。
その中の1つを振り返ってみます。

私が、大混乱に陥った時期は・・・

祖父が他界した時です。

決して、「大好きなおじいちゃん」ではなく
決して、「いい思い出がいっぱい」でもなく

ただただ
家の中が、バタバタしていく雰囲気に飲み込まれていくようでした。

祖父の他界の連絡を受けて、母と二人でタクシーに乗りました。
祖父がいる施設に向かって。

すでに息を引き取っていた祖父と対面して、母が泣いて・・・
そこまでは記憶があるものの、それ以上何も覚えていません。

名古屋市内の施設から、今の実家まで、どうやって帰ったのか。
父といつ合流したのか。
その日の夕飯は、どうしたのか。
いつ寝たのか・・・etc.

その後、何日も何日も、両親がバタバタした日々が続きました。

私は、「家」というものが壊されていくようで
「家」というものが大きく変わってしまうようで
「時」という変化についていけなくて

お葬式に行くことも出来ず
家で一人でいることもこわくて

猛烈に過食をしていました。。。。

自分でコントロールできない事に心が揺れる時

上記の祖父の他界と、現在のコロナウィルスは別物です。
けれど・・・私は1つの共通点を感じています。

自分のチカラではコントロール出来ないこと。

コントロールできないからこそ
「自分」というモノが分からなくなり

コントロールできないからこそ
見えない恐怖に襲われるのです。

そんな渦中で、猛烈に過食がひどくなった経験をしています。

だから、今コロナの影響で、過食・拒食が悪化している方がいてもおかしくないと思っています。
そして、悪化している方に、「今こそ、頑張って治そう」なんて言えません。

コントロールできないからこそ
混乱しているのだから。

コントロールできないからこそ
どうしようもなくて症状に出ているのだから。

いいとも
わるいとも
言いません。

でも、これだけは忘れないでいてください。

諦めないこと。
つながること。

いつも同じです。

治ることを諦めないこと。
相性の良い治療者と出会うこと。

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