「痩せなきゃ!」よりも、「痩せてみえる」:私のパン教室時代の気づき

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

先日の東京出張で、素敵な出会いがありました。

出会いとは・・・
パン(笑)。

【枝豆チーズスティック】

この名前にハッとしたのです!
かつて、私のパン教室で大人気だったパンは、

【枝豆チーズフランス】。

なんだかとても懐かしくて、即、購入しました。
前夜作っておいた人参サラダと共に、朝食にいただいたのが、冒頭の写真です。

私の素人同然のパン教室に来てくださった生徒さんたちが、愛してくれたレシピ。
今の私は、ほとんどパン作りをしていないけれど、パン教室での時間は、大切な思い出です。

生徒さんがいろんな話を聞かせてくれたからこそ、「話を聴くことが好きな自分」に改めて気付くことができました。

当時の私は、まだ摂食障害の回復途中だったけれど、生徒さんが「せんせー、痩せいるよねー!」と言ってくれたからこそ、【痩せて見えればそれでいい】と思えるようになりました。

もちろん、「痩せて見える」という言葉に、
正直、戸惑いもありました。

ホントは、生徒さんたちが知らない「過食している私」。
ホントは、全然「痩せていない私」。

でも、生徒さんたちの前では「パンの先生をしている私」。

なんだか、ウソをついているようで、
居心地が悪い気持ちにもなりました。

それでも、「痩せてみえる」という言葉は、私の頑なだった心を少しずつ緩めるきっかけになりました。

痩せなきゃ痩せなきゃ!と必死になっていた時こそ、
反動で過食していました。

痩せないといけない・・・という気持ちは、
大きなストレスでした。

でも、「痩せて見える」のではあれば、それでいい。

無理矢理やせなくても、
必死でガマンしなくても、
「痩せて見える」なら、それでいい。

すこーしずつ、薄紙を重ねるようにそんな想いが増えていきました。

・・・

あの時も今も、全て繋がっているから。
今は摂食障害のクライアント様たちにも「食べていいんだよ」と伝えていきたいです。

極端な痩せすぎ・太りすぎは、身体にダメージがあります。

(*目安はBMIで計算してください)

けれど、多くの摂食障害の方は、「普通」。
「普通」なのに、「自分は太っていて、恥ずかしい」という気持ちがとても強いと思います。

極端な状態でなければ、
必死に痩せることよりも、痩せてみえるために、何が必要なのかを考えていきませんか?

服装も
メイクも
それぞれ大事。

でも、「やりたいことをやって生きていく」って、もっと大事なことではないでしょうか?

摂食障害に悩んでいる方こそ、「治って働く」を忘れていませんか?