拒食の娘、親は何から始めたらいいですか?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

家族が出来ることが分からない
家で治す方法ってあるの?
こんな時、なんて言ったらいいの?

摂食障害の娘さんを抱えるご家族からは
そんなご質問の声がとても多いです。

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そして、今回のようなご質問は、これまでにもたくさんお寄せいただいておりました。

*2018年11月現在は、メールでのご質問は受付しておりません。あらかじめご了承ください。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

中学3年の娘が、カロリーばかり気にし、太ることを拒否しています。

病院にいくことは頑なに嫌がり、心配のあまり、食事(カロリー)を増やすことをついつい度々言っては喧嘩になり、険悪になってしまいます。

家で親としてどのように、まずは何から始めたらよいか、アドバイスお願いいたします。

ご質問をありがとうございます。

こうした声は、とても多いです。
そして、ブログ回答を控え続けてきた質問でもあります。

なぜなら、一人ひとりの状況によって、
「コレ!」と言い切れるものではないからです。

ですが・・・

スタートを間違えてしまうことで、
長期化してしまう方や
摂食障害の娘さんを悪化させてしまっている方々を見聞きしていく中で
個別対応はできなくても、ブログでの回答を書いていこうと思いました。

あくまでも一般論ですし、
私の個人的な想いが、他のブログ記事以上に入っていることを
ご理解していただいた上で、参考にしていただければと思います。

1.相談相手を選ぶ、ということ

お嬢様が急に食べなくなった
◯kgも減っていると学校から連絡が入った
ガリガリの身体で夜遅くまで勉強している・・・

こんな状態を目にして、パニックに陥ってしまうお母様方も
少なくありません。

そして、藁にもすがるような想いで
手当たり次第、相談してしまう。。。

ここが、大きな間違いになっているかもしれません。

もちろん、すがりたい気持ちは分かります。
でも、多くの人は、摂食障害を理解できていません。
そして、多くの人は、摂食障害という経験がありません。

・・・

以前、何気なく観ていたTV番組で、
こんなシーンがありました。

フィギュアスケート選手の本田望結ちゃんが、
ロシアまで勉強に行きました。

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教わる相手は、プルシェンコさん(元・金メダリスト)。

年齢もちがう
性別もちがう
国もちがう
体格もちがう

それでも、かつての経験者から
直接レッスンを受けるために、
わざわざ海を渡っていったのです。

これって、スポーツや習い事、そして勉強の世界では当たり前のことですよね。

かつて、その世界で活躍した人が、
のちにコーチや監督になって
後輩を指導していくこと。

これが、当たり前のはずです。

けれど、摂食障害の場合、
学問だけを学んだ医師がほとんどです。

心理学や医学の勉強は必要です。
決して、1人の経験談が、すべての摂食障害に対応できるものではないと思っています。

けれど・・・

ちょっと知っている人だから
ちょっと子育ての先輩だから
ちょっと医療関係者だから・・・

そんな安易な理由から、相談してしまっていませんか?

また、自助グループや親の会への参加にも、私は注意が必要だと思っています。

2.「娘を変える」ことを諦める!

熱心なお母様ほど、必死の説得を始めてしまいがちです^^;;

「食べないと、学校に行けれなくなるよ!」
「将来、赤ちゃんが産めなくなったら、どうするの!?」
「ほら、あの子はたくさん食べているじゃない!?」

これが、違うのです。。。

摂食障害のお嬢様は、そんなこと分かっています。
分かっていることだから、言う必要はありません。

分からないから食べれないのではなく
分かっているのに、食べられない状態なのです。

なぜなら、心がいっぱいいっぱいだからです。

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ご家族が出来ることは、
摂食障害の娘さんを変えることではありません。

摂食障害のお嬢様よりも先に、
ご家族が変わることです!

「娘に食べさせたい!」という気持ち、
どこから来るのでしょうか?

食べてほしい
食べさせたい
食べなきゃダメ!

食べたくない
食べられないというお嬢様に向かって
お母様の「食べさせたい!」という気持ち

どんな気持ちが、「食べさせたい!」に表れているのでしょうか?

食とは、命そのものです
何を食べる・食べないの選択も、人生の1ページです。

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お嬢様の人生を、
お母様のチカラで、変えようとしてしまっていませんか?

お嬢様の人生を
お嬢様のペースで、
お嬢様の思うように
歩ませてはダメなのでしょうか?

3.お母様自身が変わるための覚悟つくり

カウンセリング前に、ぜひ確認してほしいことがあります。
それは、「覚悟つくり」です。

お母様が変わるという覚悟です。

これまで、40~50年ほどの人生を歩まれてきたことと思います。
40~50年ほどかけて積み上げてきた価値観があることと思います。

変わるということは、
一旦、その価値観を壊すことでもあります。

お店でも全面改装する時、
まずは閉店しますよね。

閉店した後
すべてを取り外し
取り壊して・・・

それから、新しい柱を立て
壁を作り
すてきなインテリアに仕上げていくはずです。

その一連の作業を、
お母様の心の中で行っていくことになるのです。

40~50年かけて作り上げてきた価値観を
壊そうとする時、かならず抵抗したくなる気持ちが沸いてきます。

否定されたように感じてしまったり
何もかもダメだと言われたように感じたり

ラクになるために必要なことだと分かっていても
逃げ出したくなったり
もう無理・・・と根をあげたくなったり

覚悟とは、そこまでやる覚悟なのです。

お母様が変わることは
お母様自身もラクに生きられるようになることです。

お母様が変わることは
家全体が、変わり得ることなんです。

そして、お母様が変わることは、摂食障害の娘さんの「治りたい気持ちを引き出す」最善で唯一の道なのです。
お母様が変わるために、今すぐ出来ること。こちらです。